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調査内容 IT関連キーワードの認知度・業務への影響・利用状況
調査時期 2007年5月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 1885件(759件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数

 日経マーケット・アクセスでは,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,最新あるいは注目のIT関連キーワードを毎月三つずつ挙げて,その認知度,業務への影響と利用の状況について聞いている。2007年5月調査では,「レピュテーション(reputation)」「iSCSI」「EVM(出来高管理:アーンド・バリュー・マネジメント)」を取り上げた。このうち「レピュテーション」は認知度は低いものの,利用状況は比較的高率。逆に「iSCSI」は認知度の高さに対して,実利用はあまり進んでいないことが明らかになった。

 セキュリティ対策として,メールの送信元やWebページのアクセス先のドメインなどの“信頼度”を評価し,迷惑メールと判断したり接続をブロックする技術が「レピュテーション(reputation)」。「聞いたことがない」回答者が65%近くと高率だったが,既知とした回答者の中では「自分の業務と深い関わりがある」が3割近い。さらに「全社的に運用している」が12.2%で,2007年3月調査の「BCP(業務継続計画)」の10.1%を上回り,過去最高(12.8%)の「KM(ナレッジ・マネジメント)」(2006年10月調査)に次ぐ2番目の高率だった。

 EthernetなどのTCP/IP網上でSCSIプロトコルを使用し,ファイバー・チャネルSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)などと比べて低コストでのストレージ統合を可能にする「iSCSI」。今回の調査では,過半数の回答者が「業務に通用する十分な知識がある」~「名前だけは聞いたことがある」としており,認知度スコアは過去のこの調査で挙げたキーワードでは中位クラス。業務への影響度のスコアも平均的な値だ。しかしiSCSIの実利用は意外に伸びていない。「全社的に運用」という回答はわずか1.5%,「一部の部門・業務で運用」を合わせても10%に満たず,2006年11月調査の「IA-64」に近い分布。利用状況スコア1.42は「SaaS」(1.22,2007年2月調査),「WiMAX」(1.30,2006年12月調査)に次いで過去3番目に低かった。

 ITプロジェクトの進捗状況を定量的に管理する手法の「EVM(出来高管理:アーンド・バリュー・マネジメント)」。意外なことに,業務への影響度スコア,利用状況スコアで過去最高レベルだった前回2007年4月調査の「PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)」と比べると,同じような領域のキーワードであるにもかかわらず,はるかに得票が伸びなかった。「自分の業務と深い関わりがある」は21.7%で,今回の3つのキーワードの中でも最低。利用状況は「全社的に運用」「一部の部門・業務で運用」「一部で試験運用」を合わせて15.5%(前回調査の「PMBOK」では36.0%)だった。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,IT関連の最近のキーワードの認知度,自身の業務への影響をどう見ているか,回答者の所属組織での利用状況を聞いた。
 「認知度」は四択の質問で「業務に通用する十分な知識がある」を5,「内容をある程度理解している」を3.67,「名前だけは聞いたことがある」を2.33,「聞いたことがない」を1点にスコア換算した。
 同様に「業務への影響」は三択で「自分の業務と深い関わりがある」を5,「今は関わりがないが,将来関係するかもしれない」を3,「自分の業務には関係ない」を1点に換算。
 「応用/利用状況」は五択で「全社的に運用されている」を5,「一部の部門,業務で運用されている」を4,「一部の部門,業務で試験的に運用されている」を3,「導入を計画している」を2,「導入/利用計画はまだ具体化していない」を1点に換算した。
 調査実施時期は2007年5月中旬,調査全体の有効回答は1885件,うち情報システム担当者の有効回答は759件。

図1●情報システム担当者の最新キーワードの認知度・業務への影響・利用状況

図2-1●情報システム担当者の最新キーワードの認知度

図2-2●情報システム担当者の最新キーワードの業務への影響

図2-3●情報システム担当者の最新キーワードの利用状況