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写真1●町田勝彦JEITA会長
写真1●町田勝彦JEITA会長
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写真2●ITソリューション・サービス分野の日系企業と海外企業の生産規模と成長率予測
写真2●ITソリューション・サービス分野の日系企業と海外企業の生産規模と成長率予測
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 電子情報技術産業協会(JEITA)は12月19日,電子情報産業の世界生産見通しを発表した。AV機器やサーバー/ストレージなどの電子機器,電子部品,ITソリューション・サービスといった電子情報産業全般を調査対象としている。町田勝彦JEITA会長は「これだけ広範で,しかも世界の生産見通しまで含めた調査は世界で初めて」と,調査の意義を強調する(写真1)。

 今回のJEITAの調査では,電子情報産業における世界生産額,日系企業による世界生産額,国内生産額について,2006年の実績,2007年の見込み,2008年の予測を算出した。それによると,2007年の世界生産額は228.2兆円の見込みで前年比108%,2008年は243.3兆円で前年比107%になると予測する。町田会長は「原油高やサブプライムローン問題の影響というマイナス要因はあるが,BRICsの経済成長はそれを補って余りある」とみる。

 日系企業の生産額も堅調で,2007年見込みが49.7兆円で前年比105%,2008年は52.5兆円で前年比106%と予測。世界シェアはどちらも,22%である。「初めて50兆円を超える。成長が明確になった」(町田会長)。

 分野別に2008年の世界生産規模と成長率を見ると,コンピュータおよび情報端末は48.5兆円で,8%の成長率である。日系企業だけに限れば7.7兆円で,成長率は世界全体と同じ8%となっている。ただし,内訳でサーバー/ストレージとパソコンについて見ると,それぞれ成長率1%と4%にとどまり,世界との差が開く見通しだ。

 ITソリューション・サービスは,2008年の世界生産額が53.9兆円で前同比106%と見込む。日系企業は5.7兆円で3%の成長率にとどまり,ここでも伸び悩んだ。さらに細かく,「ソフトウエア」,「SI開発」,「アウトソーシング/その他サービス」で見ても,海外企業に比べて日系企業はいずれも低い成長率にとどまった(写真2)。

 JEITAは,2007年3月にも2005年と2006年の実績に関する調査を実施している。今回は,翌年の予測を算出したほか,発表を前回より3カ月早めた。