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調査内容 システム・インテグレーターが手がけるインフラ系分野の認知率
調査時期 2008年1月下旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 2414件(1035件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った,国内の主なシステム・インテグレーター(SIer)68社の手がけているインフラ系のビジネス領域7分野(「調査概要」を参照)の認知度調査の2008年1月版では,前回2007年10月調査の認知度首位のSIerが4分野でその地位を守るという結果になった。

 2月28日付け記事で紹介した業務系8分野と同様,インフラ系7分野も前回調査,前々回7月調査と比べると,評価対象全68社への認知率の平均値はやや高めに出た。68社の平均値が最も高い分野は情報系の39.8%(前回10月調査の全社平均認知率は38.1%,7月調査では28.8%)。次いでネットワーク系の30.4%(同29.3%,7月調査も29.3%),アプリケーション(システム)間連携基盤系の28.5%(同21.7%,26.4%),インターネット系が24.0%(同21.1%,24.4%),運用・危機対策系が23.5%(同18.4%,22.1%),セキュリティー系が22.8%(同20.3%,26.0%),最も低いストレージ系は18.0%(同14.4%,17.6%)だった。

インフラ系での“オールラウンダー”もNTTデータとIBMサービス

 7分野の平均認知率で首位のSIerはNTTデータ(35.9%)。前回(33.9%),前々回(41.9%)に続いての7分野平均トップだ。上位5社以内に入った分野の数では前々回の7分野完全制覇,前回の4分野(セキュリティー系/ネットワーク系/インターネット系/ストレージ系)からさらに後退して,今回はセキュリティー系/ネットワーク系/インターネット系の3分野だけの上位5社入りとなった。

 7分野の平均認知率の2位は,同じく3分野で上位5社以内に入った日本アイ・ビー・エム・サービス(ISC-J,34.3%,前回は30.1%で3位)。3位はNTTソフトウェア(34.0%,前回は24.9%で24位)で,認知率の上位5社に入ったのは連携基盤系の1分野だけだが,セキュリティー系以外の6分野のスコア認知度が前回調査に比べ約8~14ポイントも上昇した。

 前回調査で平均認知率2位のNECシステムテクノロジー(30.8%)は,今回平均認知率は31.5%に上がったものの9位に後退。前回4位の伊藤忠テクノソリューションズ(CTC,同29.5%)も平均認知率は32.1%にアップしたが順位は7位にダウンした。

 代わって前回5位の東芝ソリューション(同28.8%)が,今回も前回と同じくストレージ系と連携基盤系の2分野で上位5社以内に入り,平均認知率の4位(33.4%)に上昇。平均認知率5位には,セキュリティー系と連携基盤系の2分野で2位の認知率を得た日立ソフトウェアエンジニアリング(33.2%)が,前回の10位(27.1%)から上がった。

 一方,前回調査では1分野も上位5社以内に入らずにインフラ系7分野の平均認知率11位(26.5%)に付けていた,業務系8分野の“オールラウンダー”NECソフトは,今回は連携基盤系で前々回7月調査以来の上位5社以内に返り咲き,平均認知率も28.6%に上がった。しかし平均認知率の順位は22位に終わっている。

インフラ系での“一芸型”はネットワン,兼松エレ

 特定の分野で特に高い認知率を得ている“一芸特化型”のSIerは,今回のインフラ系7分野の調査でもネットワンシステムズが目立つ。ネットワーク系でトップの認知率57.8%(前回は57.4%)に対して,他の6分野の認知率が30ポイント近く低い(今回はインターネット系の30.1%が最高)という形は前回とほぼ同じだ。

 ただし各分野の順位で見ると,ネットワンはインターネット系で10位,セキュリティー系でも28位で,68社中の“上半分”に3分野も入っている。この尺度で行くと,“一芸型”の代表は「兼松エレクトロニクス(旧メモレックス・テレックスを含む)」で,4位のストレージ系以外の6分野はすべて40位以下だ。

専門担当者の認知度は一転,大塚商会が6分野でトップ2に食い込む

 2月28日付け記事で紹介した業務系8分野と同様,インフラ系7分野についても,それぞれの分野のシステムを「業務として担当している」とした回答者だけを母集団(100%)として絞り込んで集計をしたところ,首位が下の図に示した全回答者対象での結果と同じだったのは,セキュリティー系のNTTデータ(“担当者”の認知度22.6%)のみ。6分野で首位が違うという結果になった。

 このうち,情報系/ネットワーク系/インターネット系の3分野は,NTTデータが“業務分野のシステム担当者”の認知度で首位を奪った(順に29.8%,29.2%,24.2%)。情報系の“担当者”の認知度2位は大塚商会(27.0%)で,東芝情報システムは23.9%の5位。ネットワーク系も2位は大塚商会(23.9%)で,ネットワンは21.2%の5位。インターネット系でもNTT-ME(18.1%)を3位に追い落とし,2位に大塚商会(19.4%)が食い込んだ。

 ストレージ系は全回答者対象で首位のISC-Jが,“担当者”の認知度では18.3%を獲得。しかしここでも大塚商会が18.6%で,僅差ながらISC-Jを上回り首位に立った。大塚商会は連携基盤系の“担当者”の認知度(23.4%)でも首位。しかも2位(東芝情報システム,23.3%)とは0.1ポイント差での奪首である。連携基盤系の全回答者対象で首位の富士通システムソリューションズは,“担当者”の認知度では14.6%で29位に後退する。

 大塚商会は,セキュリティー系の“担当者”認知度でもNTTデータに次ぐ2位(21.7%)に入った。図示した全回答者対象では,インフラ系7分野の大塚商会の最高順位はセキュリティー系の22位(26.8%)。にもかかわらず,“担当者”の認知度では2分野で首位,4分野で2位(残る運用・危機対策系は10位。運用・危機対策系の “担当者”認知度首位は富士通エフサスの28.3%,NECフィールディングは25.4% で2位)。大塚商会は“その分野のシステム担当者”には,NTTデータと並ぶ“インフラ系のオールラウンダーの雄”として認知されていることになる。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,システム・インテグレーター(SIer)の主要企業68社について,各SIerがITビジネス分野のどの領域を手がけていると思われているのか(認知度)を聞いた。初回2006年10月調査,2回目は2007年1月調査(日経マーケット・アクセス2007年3月号「記事A19」参照),3回目は2007年7月調査,4回目が2007年10月調査,今回が5回目の調査である。
 各SIerについて,【業務アプリケーション系】8分野(経営戦略・意思決定支援系,会計系,人事・給与系,SCM系,SFA・営業系,CRM・顧客関連系,生産管理系,物流系)と,【インフラ系】7分野(セキュリティー系,グループウエア/情報共有系,WAN/LAN/電話系,インターネット系(情報発信/電子商取引/マーケティング),ストレージ系,アプリケーション/システム間連携基盤系,運用/危機対策/ビジネス・コンティニュイティ系)の合計15分野を提示。取引や商談経験の有無に関係なく,回答者が知る範囲で,各SIerがその分野のITビジネス(サービス)を手がけていると思うかを聞いた。15分野とも空欄とした無回答者は,当該SIerを“知らない”ないし“視野に入れていない”と解釈して,有効回答数から除外している。提示したSIer68社すべてが,この基準で有効回答数30以上を獲得した。
 2008年1月調査では評価対象のインテグレータ(SIer)のリストを一部見直した。前回2007年10月調査からベンダー・リストに収容しているリコーをSIerのリストから除外,「CSKシステムズ(CSKコミュニケーションズ,CSK-ITマネジメントなどを含む)」を復活させた。評価対象企業全136社のリストは,本調査の設問の原文とともに,日経マーケット・アクセスの有償会員向けサイト「日経MA-INDEX 企業情報システム」で近日中に公開する予定。
 調査実施時期は2008年1月下旬,調査全体の有効回答は2414件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1035件。

図●システム・インテグレーターが手がけているインフラ系7分野の認知率【セキュリティー系上位5社】   図●システム・インテグレーターが手がけているインフラ系7分野の認知率【情報系上位5社】
 
図●システム・インテグレーターが手がけているインフラ系7分野の認知率【ネットワーク系上位5社】   図●システム・インテグレーターが手がけているインフラ系7分野の認知率【インターネット系上位5社】
 
図●システム・インテグレーターが手がけているインフラ系7分野の認知率【ストレージ系上位5社】   図●システム・インテグレーターが手がけているインフラ系7分野の認知率【アプリケーション(システム)間連携基盤系上位5社】
 
図●システム・インテグレーターが手がけているインフラ系7分野の認知率【運用・危機対策/ビジネス・コンティニュイティ系上位5社】  
図●システム・インテグレーターが手がけているインフラ系7分野の認知率(各分野の上位5社)
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