米IDCは米国時間2008年2月27日,2007年第4四半期および通期の世界サーバー市場に関する調査結果を発表した。第4四半期の工場出荷時の売上高は157億ドルで,前年同期から2.4%増加し7四半期連続の成長となった。出荷台数は前年同期比9.0%増加した。
ボリューム・サーバー(価格2万5000ドル未満)の売上高は前年同期比8.2%増で,依然サーバー市場の成長を支えている。ミッドレンジ・サーバー(同2万5000~49万9999ドル)は同0.5%減で4期連続の減少となった。ハイエンド・サーバー(同50万ドル以上)も同5.7%減だった。
メーカー別にみると,売上高では米IBMがシェア36.7%で1位の座を維持した。サーバー製品系列「System x」「System p」の堅調な売上で前年同期からは0.5%増収となった。米Hewlett-Packard(HP)が2位(市場シェアは27.7%)で,売上高は同6.3%増加した。3位の米Dell(シェア10.1%)は売上高が同6.8%増加,4位の米Sun Microsystems(シェア9.3%)は同2.4%減少した。
OS別の売上高は,Windowsサーバーが前年同期比6.9%増の57億ドルで,市場シェアは36.6%となった。UNIXサーバーは同1.5%増の52億ドルで,33.3%のシェアを占めた。Linuxサーバーは同11.6%増の20億ドルで,四半期売上としては過去最大となり,市場シェア12.7%を獲得した。
2007年通期における世界サーバー市場の出荷時売上高は544億ドルで前年から3.6%伸びた。2000年のピーク(約616億ドル)以降では,最も高い額となる。出荷台数は800万台で,同6.7%増加した。
景気後退の不安もあり,企業のIT支出の削減が懸念されるが,整理統合,仮想化,インフラ更新など,今後も戦略的なIT投資は続くとIDCは見ている。
■2007年第4四半期における世界サーバー市場のベンダー別工場出荷時の売上高 (単位:100万ドル) |
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出典:IDC |
■2007年通期における世界サーバー市場のベンダー別工場出荷時の売上高 (単位:100万ドル) |
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出典:IDC |
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