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調査内容 2008年第1四半期のIT予算額
調査時期 2008年3月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3200件(1174件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが行った企業情報システム担当者調査で,回答者が執行・承認権限を持つ2008年1月~3月四半期のIT予算規模を聞いたところ,「平均の予算額(四半期予算平均額INDEX)」(算出方法は下記注釈参照)は約3970万円。ちょうど1年前の2007年3月調査(2007年1月~3月期)の約3840万円に対して3.2%,前回の2007年12月調査(2007年10月~12月期)の約3550万円に対して11.7%上回った。現在と同じ選択肢になってからの6回の四半期予算調査の平均額では,2007年6月調査(2007年4月~6月期)の約4430万円に次いで2番目に大きい四半期予算平均額である。

 「3000万円以上5000万円未満」「5000万円以上1億円未満」「1億円以上3億円未満」「3億円以上」を合わせた“高額予算”を持つ回答者の比率は今回21.2%で,前回調査(2007年10月~12月期)の21.5%,1年前の2007年1月~3月期の21.3%とほぼ同じ。「3000万円以上5000万円未満」の比率が前回(7.7%)や1年前(7.4%)より1.3~1.6ポイント低下したが,5000万円以上の3つの選択肢の回答の比率はいずれも1ポイント以下の小幅な増減で,ほぼ横ばいとみてよい。

 やや大きな変動があったのは「1000万円以上3000万円未満」が前回(10.1%)から4.4ポイント上昇し,「100万円未満」が約6ポイント低下(30.0%→23.9%)したこと。1年前の調査との比較では「100万円以上300万円未満」が3.3ポイント上昇し,「100万円未満」が約5ポイント低下している。

 これを見る限り,小規模なIT投資予算を持つユーザー企業/組織層の中で,若干ながらIT予算を増加する方向へのシフトがあったことが伺える。ただし「本四半期は予算ゼロ」という回答の比率に注目すると,1年前(2007年1月~3月期)の9.0%が2007年6月調査(2007年4月~6月期)で7.5%に低下した後,前々回2007年9月調査(2007年7月~9月期)で9.9%,前回(2007年10月~12月期)で10.6%,そして今回が12.3%と,小幅だが3期連続して徐々に拡大している。企業/組織向けのIT市場の今後を考える上で,すそ野にあたる小規模ユーザー層が「IT予算増」と「IT予算ゼロ」の2方向に分かれ始めていることに注意が必要だ。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者のうち,何らかの予算執行・承認権限を持つ人を対象に,執行・承認の権限を持つシステム予算(四半期分)の総計を聞いた。
 新規購入や開発中の案件がなく、四半期のIT関連支出が継続運用費やリース料の支払い、減価償却費のみの場合、それらの本四半期分の総計額が属する範囲を選ぶよう求めた。外注の開発・運用要員の人件費は含めるが、自社内の開発・運用要員の人件費は含めない。
 本文中の「平均の予算額(四半期予算平均額INDEX)」は,選択式(最も近いものを1つ選ぶよう求めた)回答の,「本四半期はゼロ」を0,「100万円未満」を50万円,「100万円以上300万円未満」を200万円,「300万円以上1000万円未満」を650万円,「1000万円以上3000万円未満」を2000万円,「3000万円以上5000万円未満」を4000万円,「5000万円以上1億円未満」を7500万円,「1億円以上3億円未満」を2億円,「3億円以上」を4億円に換算して平均した。
 なお,初回の2006年9月調査(2006年7月~9月期)は,調査の対象が「全社情報システムの担当者」のみで,選択肢の上限が「3000万円以上」だった。
 調査実施時期は2008年3月中旬,調査全体の有効回答は3200件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1174件。

図●最新四半期(2008年1月~3月)のIT投資予算の平均値(回答者が予算執行・承認権限を持つ範囲の総額,n=489)