米Gartnerは米国時間2008年4月22日,世界のCRM(顧客関係管理)ソフトウエア市場について調査した結果を発表した。同社は,2008年の同市場の売上高が前年比約14.2%増の89億ドルを上回ると予測。同市場が今後順調に成長し,2012年には売上高が133億ドルに達すると見込む。
2007年の売上高を地域別で見ると,北米市場が43億ドルで最も規模が大きく,欧州市場が26億ドルで続いた。Gartnerは2012年の北米市場が76億ドル規模に成長し,欧州市場も39億ドルに達すると予測する。
アジア太平洋地域は,今後5年間のCRM支出の伸びが最も大きくなると予測される。2007年における同地域のCRM市場の売上高は4億1000万ドルだったが,Gartnerは2012年に8億4000万ドルまで伸びると見込んでいる。中南米,東欧,中東,アフリカといった新しい市場でもCRM支出に上昇傾向が見られるという。
このほかにも,CRM市場では,SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の人気がさらに高まり,2012年までの成長をけん引するという。また,Gartnerは同市場においてアプリケーション・ポートフォリオや販売市場の拡大などを目的とした企業統合が進むと予測している。
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