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国内時計総市場規模と予測
国内時計総市場規模と予測
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 矢野経済研究所は8月18日、国内時計市場に関する調査結果を発表した。それによると、2007年の国内時計市場の規模は6993億円で、前年を2%下回った。

 内訳は、小売金額ベースで全体の約9割を占める腕時計市場が前年比2%減の6259億円で4年ぶりの前年割れ、残り1割の置き時計市場(掛け時計・目覚まし時計を含む)が同1%減の734億円だった。

 腕時計市場は全体の約8割を輸入品が占める。輸入腕時計は2004―2006年に、高級機械式時計がけん引し、プラス成長を続けてきた。しかし2007年は、資源価格高騰や為替の影響で価格が上昇した反面、景気の先行き不安で消費者の買い控えが進んだことから、4年ぶりに前年比マイナスとなった。一方、国産腕時計は、電波時計や10万―30万円台の商品が好調で、前年規模を維持した。同研究所では、今後も同様の傾向が続くと予想し、2011年の国内腕時計市場規模を2007年から2%増の6384億円と予測している。

 置き時計市場は全体の7割を国産品が占める。2007年は、国内景気の低迷により、個人・法人ともに需要が冷え込んだことから、前年比で微減という結果となった。また、付加価値の高い時計やインテリア化という新たな流れも出てきているものの、今後も全体としては微増微減を繰り返す見通しだ。2011年の市場規模は、2007年から1%増の740億円を見込む。

 調査は2008年3―6月にかけて、時計商品を扱う国内卸・メーカーおよび輸入卸、海外法人企業を対象に実施した。

■関連情報
・矢野経済研究所のWebサイト http://www.yano.co.jp/