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 市場調査会社の米Gartnerは米国時間2008年8月18日,世界におけるエンドユーザーのIT支出に関する調査分析結果を発表した。それによると,景気の先行きが不透明であるにもかかわらず,2008年のIT総支出は3兆4000億ドルを超え,前年比約8%(為替の影響を除いた場合は4.5%)成長する見通しである。

 Gartner副社長兼アナリストのJim Tully氏は,「米国が引き金となった世界的な不況は,IT支出に影響を及ぼしていないようだ。今後数年間,成長率が低下する可能性はあるものの,新システムへの移行や新技術の導入などが追い風となり,基本的には増加傾向にあるだろう」と予測する。

 分野別に見ると,2008年に最も成長すると予想されるのはソフトウエアで,成長率は10%を上回る。Gartner管理担当副社長のJoanne Correia氏によると,「多くの企業が1997年から2001年にかけてソフトウエア・システムをアップグレードした。現在は,それに続くアップグレード・サイクルに突入しており,2010年過ぎまで堅調に伸びる見通しだ」という。

 これに僅差でITサービスが続き,成長率は9.4%を上回る見込み。また,ITサービスとテレコムの合計がIT支出全体に占める割合は70%に達し,IT支出増加を牽引するのは製品よりもサービスだろうという。2008年のテレコムへの支出は前年比8%増の約2兆ドルに拡大し,IT市場全体に大きな影響力を持つことが予測される。

 ハードウエア支出はパソコンが全体の60%を占め,成長率は7%。とりわけアジア太平洋地域と西欧市場が成長を後押しする。また,価格設定が比較的高いモバイル・パソコンの普及が進んでおり,ハードウエア支出の増加に貢献するという。

世界のエンドユーザーによるIT支出(単位:10億ドル)

  2007年 2008年 2009年
ハードウエア 382408 423
  年間成長率(%) 107 4
ソフトウエア 178 196 211
  年間成長率(%) 13 10 8
ITサービス 748819 872
  年間成長率(%) 1010 7
テレコム 1,843 1,983 2,093
  年間成長率(%) 10 8 6
合計3,151 3,406 3,600
  年間成長率(%) 118 6
出典:Gartner(2008年7月)

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