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調査内容 主要インテグレータへの満足度(その1:サービス料金)
調査時期 2008年8月中旬~下旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 2780件(1157件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象として2008年8月に実施した調査では,6カ月ぶりに国内の主なシステム・インテグレーター(SIer)への利用者の満足度を聞いた。

 本日の記事ではまず「サービス料金」満足度の結果を掲載(前回2008年2月の調査結果は2008年3月13日付け記事,前々回2007年8月の調査結果は2007年10月4日付け記事を参照)。明日以後公開の記事で「提案力」「業務・業界知識」「プロジェクト管理能力」「システム構築力」「運用サービス力」の結果を紹介する。

ダイワボウ情報システムが2位以下に13ポイント強の大差でトップ

 今回2008年8月のSIer満足度調査では,全6項目とも有効回答数30以上を得た評価対象企業が30社(前回2008年2月の調査では25社,2007年8月調査では22社,2007年2月調査では14社)。「サービス料金」満足度に限ると34社が有効回答数30以上を獲得したが,本稿および明日以後公開の記事では全項目で有効回答数30以上の30社について報告する。

 この30社の中で,「サービス料金」満足率(算出方法は下記の「■調査概要」参照)のトップは,ディストリビュータ(卸)大手のダイワボウ情報システム(DIS)。満足率82.1%で2位以下に13ポイント強の大差を付けた。2位も大手ディストリビュータの兼松エレクトロニクス(KEL)で満足率は68.8%,3位はキヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)で満足率65.2%。前回2008年2月調査で「サービス料金」の満足率INDEX首位(60.9%)だった大塚商会が,今回は64.0%で4位に後退した。

 DISの前回調査での「サービス料金」満足率INDEXは,回答数29で参考値扱いだが48.3%。ちなみに前回調査の「サービス料金」で有効回答数30以上を得た28社中,8位のNECフィールディングがDISとほぼ同じ満足率INDEX48.2%だった。KELは前回の「サービス料金」満足率INDEXが52.9%で,大塚商会,キヤノンMJ(55.6%),富士ソフト(54.2%)に次ぐ「サービス料金」満足率INDEXの4位だった。

DISは「IT関連業種」回答者が高く支持,KELは「製造業」に好評

 今回は「サービス料金」満足率のトップ3を大手ディストリビュータが占めたが,回答者の属性別に見ると,この3社に「満足」という評価を下した回答者の層には若干の違いがある。

 DISとKELはともに,今回の調査では「満足」という評価を下した回答者の絶対数が少ない(DISが32票,KELが22票)が,DISは回答者の業種,担当システムの規模などの属性(「回答者が担当するシステムの範囲/分野」参照)による満足率の違いが比較的少なかった。ただし「情報処理関連サービス(情報処理/ソフトウエア/SI・コンサルティング/VAR)」業種の満足率は86.7%で,全体の満足率82.1%から見てやや高めである。

 これに対しKELは,「情報処理関連サービス」業種の回答者の満足率が25.0%と低い。KELが今回「サービス料金」満足率で2位に入ったのは「製造業」の回答者の支持で,その満足率が75.0%と高かったことが効いている。

 3位のキヤノンMJはDISと同じく,回答者の業種,担当システムの規模などの属性による「サービス料金」満足率のばらつきが少ないが,「情報処理関連サービス」の満足率は69.0%で全体の満足率よりやや高め。DISと異なるのは,回答者の担当しているシステムの規模(利用者数)で見た場合に,比較的大規模なシステムの担当者がやや厳しく見ている点である。利用者数500人以上のシステムの担当者での「サービス料金」満足率が,DISは85.7%で全体の満足率82.1%に比べ高め,キヤノンMJは58.5%で全体の満足率65.2%に比べると低めだった。

大塚は「流通」「自治体」,富士ソフトは「地方」,SCSは「全社以外のシステム担当者」が料金面で支持

 その他の「サービス料金」満足率上位のSIerについて回答者の属性別の傾向を見ると,大塚商会(全体の満足率64.0%)は「流通業」(76.5%)や「政府/官公庁/団体」(81.3%)の回答者の「サービス料金」満足率が高め。富士ソフト(全体の満足率58.3%)は,数は少ないものの「北海道・東北」(4件)と「九州・沖縄」(同3件)の回答者から,「サービス料金」満足率100%の支持を得た。

 ERP関連のインテグレーションを得意とする住商情報システム(SCS)は,前回の「サービス料金」満足率INDEX33.3%(n=30,28社中23位)から,今回は55.2%(34社中14位)にアップした。回答者の属性別で見ると「全社の情報システム」の担当者では48.6%と低めなのに対し,「全社以外(部門~ワークグループの情報システムのみ)」の担当者から満足率73.1%と高めの評価を得ていた。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,主要インテグレータに対する満足度を聞いた。
 大手SIerの中からメーカー系/独立系や専門分野などのバランスを考えて20社(下図の回答数上位20位までの20社)をピックアップし,有効回答者全員に評価を求めた。その他の大手SIer 48社については,SIerと回答者をそれぞれ3グループに分けて,各回答者に16社だけを提示し評価を求めた。評価対象としたSIer全68社のリストは,本調査の設問の原文とともに,日経マーケット・アクセスの有償会員向けサイト「日経MA-INDEX 企業情報システム」で公開している。
 今回の2008年8月調査ではまず「(評価対象の)このSIerを利用しているか」を聞き,「利用している」とした回答者にのみそのSIerについて,「サービス料金」「提案力」「業務・業界知識」「プロジェクト管理能力」「システム構築力」「運用サービス力」の六つの満足度評価項目にそれぞれ,「満足」か「不満足」の二者択一で回答するよう求めた。「満足」と「不満足」の回答数の合計を有効回答数とし,「満足」とした回答者の比率(%)を「満足率」とした。このうち「サービス料金」については下図に示した30社のほか,東芝情報機器(n=34,満足率55.9%),東芝ソリューション(n=34,満足率58.8%),アシスト(n=31,満足率51.6%),東芝情報システム(n=30,満足率56.7%)も有効回答数30以上を得たが,この4社は他の満足度評価項目で有効回答数が30未満だったため,今回の記事では図示していない。
 なお本文中で言及している2007年2月調査と2006年11月調査では,選択式回答の「大変満足」を100,「やや満足」を67,「やや不満」を33,「大変不満」を0点にスコア換算して平均した「満足度INDEX」の結果を示した。また前々回2007年8月調査と前回2008年2月調査では評価対象の各SIerについて「利用しているか」,「評価項目に該当するサービスやソリューションの提供を受けているか」を聞き,ともに「している」とした回答者数を100%として,その評価項目に「満足」とした回答者の比率(%)を「満足率INDEX」とした。
 調査実施時期は2008年8月中旬~下旬,調査全体の有効回答は2780件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1157件。

図1●主要システム・インテグレーターのサービスや製品の提供価格に対する満足率(回答数上位10社)
図1●主要システム・インテグレーターのサービスや製品の提供価格に対する満足率(回答数上位10社)

図2●主要システム・インテグレーターのサービスや製品の提供価格に対する満足率(回答数11位~20位)
図2●主要システム・インテグレーターのサービスや製品の提供価格に対する満足率(回答数11位~20位)

図3●主要システム・インテグレーターのサービスや製品の提供価格に対する満足率(回答数21位~30位)
図3●主要システム・インテグレーターのサービスや製品の提供価格に対する満足率(回答数21位~30位)