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 矢野経済研究所の調査によると、2007年度における国内の靴/履物市場は前年比1.6%増の1兆4470億円規模だった。婦人靴は苦戦したが、紳士靴、スポーツシューズが好調だった。しかし経済情勢の変化が消費心理に悪影響を及ぼしており、2008年度は0.3%減の1兆4420億円と、4年ぶりの前年割れになる見通し。

 2007年度の紳士靴市場は雑誌掲載の高級商品が人気になるなど安定して推移した。スーツにも合うドレスシューズ、ブーツなどは苦戦したが、旅行やレジャー、ウオーキングなど、カジュアル用途の履きやすいシューズが伸びた。

 特にウオーキングシューズ市場は585億円規模と大きい。健康意識の高まりや特定健診の義務化からウオーキングを行う人が増えたほか、退職した団塊世代などが旅行や街歩きにウオーキングシューズを履くようになり、すそ野が広がった。

 婦人靴市場は残暑が長引いて秋冬商品の動きがよくなかった。またブーツの不振に加えブーティーの流行で、販売単価が低下した。2007年秋以降の経済状況の変化に伴う消費の減退傾向で年末商戦も低調だった。

 矢野経済研では「市場環境の厳しさは今後も恒常的に続く」と予測する。2008年4月には靴卸大手のトークツが経営破たんするなど、業界の状況からみて今後は異業種を巻き込んだ再編が進むという。

 調査は2008年6―8月、靴/履物のメーカー、卸、小売など各社を対象に、専門研究員による直接面談や、電話などによる問い合わせを行った。併せて各種文献を調査した。

■関連情報
・矢野経済研究所のWebサイト http://www.yano.co.jp/