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 米リーハイ大学の実験によると,電子メールは仕事に不可欠のツールとなっているが,手紙よりも嘘をつきやすく,信頼関係を損ねる危険性が高いという(米国時間2008年9月25日公表)。同大学のLiuba Belkin准教授は,「電子メールは,ある組織的な背景においては誤解を招く可能性があり,意図的に騙そうとする場合もある」と説明している。

 この実験では,MBA(経営学修士)課程の学生48人に89ドルを渡し,面識のない第三者と分けるよう指示した。その際,相手は総額が5~100ドルだということのみ知っており,分配額がいくらであろうと承諾することになっていると伝えた。

 電子メールを使ったグループでは,92%が実際とは異なる総額を相手に伝えた。これに対し,手紙を使ったグループは,64%が総額を偽った。

 金額自体についても,電子メールのグループは「約56ドルのうち29ドルを分け与える」と通知し,「約67ドルのうち34ドル」とした手紙のグループと比べてごまかす額が大きかった。

 次に,面識のある相手と分配するよう指示し,69人の学生を対象に同様の実験を行ったところ,面識のない相手の場合よりも,電子メールでごまかす傾向は弱まった。しかし,相手をどれくらい知っているかにかかわらず,やはり嘘をつく可能性がある。

 「電子メールも手紙も,文字のみという点では同じだが,書くという行為に対してキー入力する電子メールでは,自分に都合よく行動することにあまり抵抗を感じないようだ」(Belkin氏)。