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調査内容 2010年の注目分野へのIT投資額の増減率予想
調査時期 2008年9月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3158件(1196件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った中短期のIT投資計画調査で,話題の40分野(10月27日付け記事の「■調査概要」を参照)を挙げてIT投資額の2010年の予想増減率を聞いたところ,平均投資増加率の1位は「シンクライアント」の平均43.5%。やや差があって,今回から対象に加えた「グリーンIT」と「10Gビット/秒イーサネット(10GbE)」の2項目が,平均投資増加率約40%で続く,というトップ3になった。

 8カ月前の前回の2008年1月調査(2008年に対する2009年の投資伸び率)で平均投資増加率のトップ2を独占,平均85%前後の成長率が予測されていた「NGN(Next Generation Network)」関連の2項目(「NGN対応の通信機器:音声・動画系用途」と,「同(音声・動画以外の)高速データ通信系用途」)は,今回の調査ではともに35%前後の予想投資増加率で,4位と8位に後退。前回調査と比較可能なキーワード28種の中で,前回調査での予想投資増加率を上回ったものは1項目もなく,今回トップに立った「シンクライアント」も前回より約30ポイントの大幅ダウンだった。

2010年の予想投資額伸び率は10~40%,1月調査の35~85%から大きく退潮

 前回調査と比較可能な28種はいずれも,前回1月の調査から20~50ポイントの範囲で予想投資増加率の平均値がダウンしている。その中でダウン幅が比較的小さかったのは「基幹業務パッケージ(ERPなど)の新規導入」と「基幹システムの再構築(自社開発で)」,「内部統制:業務処理統制」。いずれも20~23ポイントのダウンに踏みとどまった。ただしこれらの3項目は,ともに前回調査では,28種の中で下から7番目,4番目,3番目と,低位のグループ(予想投資増加率40~50%)に属していた。

 同様に,前々回の2007年6月調査(2007年度に対する2008年度の投資伸び率)と前回2008年1月調査の間で,比較可能な16種の予想投資増加率を比べたところ,今回と同じく低下傾向ではあるが,3ポイント・アップ~20ポイント・ダウンの範囲だった。今回の20~50ポイントのダウンという結果は,IT投資の先行きにやや暗雲が近づいていることを示している。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者に,ITキーワード40種を挙げて,2009年,2010年,4年後(2012年)の投資意向を聞いた。2007年6月調査で提示した16種,2008年1月調査で追加した12種,今回調査で追加した12種のキーワードの詳細については,10月27日付け記事の「■調査概要」を参照。
 今回の調査での「2010年の投資増減率」は,「御社において上記各分野への投資は,2009年よりどの程度の増減になると予想されますか」(最も近いものを一択,1案件が複数の項目に該当する場合,案分せずに,該当の各項目に最も近い投資の見込みを選択)という形で,選択式で回答を求めた。
 本文中の「投資増減率の平均」は,選択式回答の「完全に削減(2009年は予算ゼロではなかったが,2010年はゼロになる)」を-100%,「今年の50%未満」を-75%,「50%以上80%未満」を-35%,「80%以上90%未満」を-15%,「今年なみ」を0%,「110%超120%以内」を+15%,「120%超150%以内」を+35%,「150%超200%以内」を+75%,「200%超」を+125%,「2009年はゼロ(2009年は予算ゼロの見込みだが,2010年には予算がつく見込み)」を+200%に換算して平均した値である。
 調査実施時期は2008年9月中旬,調査全体の有効回答は3158件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1196件。

図●2010年の注目分野別IT投資額(前年比)予想増減率
図●2010年の注目分野別IT投資額(前年比)予想増減率