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 米Microsoftは米国時間2008年10月29日,世界各国における小規模企業のIT導入状況に関する調査結果を発表した。調査対象企業のうち65%は,SaaS(サービスとしてのソフトウエア)などのホスティング・サービスの利用を検討するつもりだと答えた。

 一部新興国の小規模企業は,西側先進国の企業よりもIT導入に積極的。例えば米国とフランスでは小規模企業のIT導入率が9%にとどまったのに対し,ロシアでITを導入していない企業は3%に過ぎなかった。「ITリソースの増加が事業の強化につながる」と答えた小規模企業は全体で約47%だったが,ロシアは72%,中国は83%に達した。

 ロシアの小規模企業は,約87%が自社ブランドの電子メール・アドレス,63%が顧客データベース,24%がモバイル・メールを利用している。中国では,顧客対応用ソーシャル・アプリケーションの導入率が67%に及び,英国の26%を上回った。

 公共機関や政府組織などから何らかの情報や支援を受けている小規模企業は,全体の半数。ただし,ロシア(32%),イタリア(39%),日本(40%)は低い割合となった。