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 米IDCは米国時間2008年12月3日,世界パソコン市場の展望について大幅な下方修正を発表した。それによると,2008年の世界パソコン出荷台数は前年比12.4%増加するが,2009年は同3.8%増にとどまる見込み。経済危機の影響が今後も広がり続け,国内総生産の低迷や消費者と企業の信頼性低下など,さまざまな課題が持ち上がり,パソコン需要は急速に落ち込む見通しだという。

 なお同社は2008年第2四半期の時点で,2009年のパソコン出荷台数を前年比13.7%増,売上高を同4.5%増と予測していた。

 最も打撃を受けるのは,中南米や中欧,中東,アフリカなどの新興市場。特に過去数年間急速に成長していた中南米,中東欧では,今後,2009年第3四半期まで出荷台数が減少する。中東とアフリカの出荷台数は引き続き伸びるが,成長ペースは鈍る。

 成熟市場でも多くの地域で成長にブレーキがかかる。米国では2009年の出荷台数は前年比2.9%減少し,その後数年は5%未満の成長率で推移する。日本とカナダは2年ほどは5%未満の成長率が続く。西欧は6%伸びるが,2008年の伸び率である20%強と比べると大幅な減速となる。日本を除くアジア太平洋地域も成長速度が落ちるものの,ほかの新興市場や成熟市場より好調に伸びる。2009年の出荷台数は同7%増加し,その後数年間の成長率は18~20%となる。

表1●2007~2012年における世界パソコン市場のフォーム・ファクタ別出荷台数(単位:100万台)
地域 フォーム・
ファクタ
2007年 2008年* 2009年* 2010年* 2011年* 2012年*
米国 デスクトップ/
x86サーバー
37.0 34.4 30.1 27.7 26.0 24.3
ノート・パソコン 30.0 34.7 37.0 41.0 45.7 50.8
合計 67.0 69.1 67.1 68.7 71.7 75.0
米国外 デスクトップ/
x86サーバー
124.1 122.0 115.8 119.4 125.3 132.3
ノート・パソコン 78.0 111.2 131.0 159.8 194.8 235.0
合計 202.0 233.2 246.8 279.3 320.1 367.3
世界 デスクトップ/
x86サーバー
161.1 156.4 145.8 147.2 151.3 156.6
ノート・パソコン 108.0 145.9 168.0 200.8 240.5 285.7
合計 269.1 302.3 313.9 348.0 391.9 442.3
*予測値
出典:IDC

表2●2007~2012年における世界パソコン市場のフォーム・ファクタ別出荷伸び率(単位:100万台)
地域 フォーム・
ファクタ
2007年 2008年* 2009年* 2010年* 2011年* 2012年*
米国 デスクトップ/
x86サーバー
-2.8% -7.0% -12.6% -7.8% -6.2% -6.8%
ノート・パソコン 23.6% 15.6% 6.7% 10.7% 11.5% 11.1%
合計 7.5% 3.1% -2.9% 2.4% 4.4% 4.6%
米国外 デスクトップ/
x86サーバー
7.7% -1.7% -5.1% 3.2% 4.9% 5.6%
ノート・パソコン 38.5% 42.6% 17.8% 22.0% 21.9% 20.6%
合計 17.8% 15.4% 5.8% 13.2% 14.6% 14.7%
世界 デスクトップ/
x86サーバー
5.1% -2.9% -6.7% 0.9% 2.8% 3.5%
ノート・パソコン 34.0% 35.1% 15.2% 19.5% 19.8% 18.8%
合計 15.1% 12.4% 3.8% 10.9% 12.6% 12.9%
*予測値
出典:IDC

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