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調査内容 主要ベンダーへの満足度(ソフト)
調査時期 2009年6月中旬~下旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3211件(1100件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが企業情報システム担当者を対象に,国内の主な情報通信製品/サービス・ベンダーへの満足度を聞いた2009年6月調査で,「ソフト製品」への満足率(算出方法は下の「■調査概要」参照)は,「価格(料金)」についてはサイボウズが71.3%でトップ。「性能・機能」は前回2009年3月調査前々回2008年11月調査に続いてアドビシステムズが58.6%で首位。「サポート・サービス」はシステム管理ツールのエムオーテックス(MOTEX)が44.4%でトップに立った。

「ソフト価格」の満足度2強は今回も安泰

 「ソフト製品」の「価格」への満足率評価は,前々回2008年11月調査でサイボウズが首位(67.7%)。前回調査ではネオジャパン(前々回調査では回答数不足で評価対象外)が68.6%を獲得して1位に立ち,サイボウズ(64.5%)が2位。そして今回はサイボウズが70%台の高い支持を得て首位を奪還し,ネオジャパンも前回とほぼ同じ68.4%を得て2位に付けた。この両社の「ソフトの価格」への満足率は,今回の調査全体での満足率の値の中で3番目と4番目に高い評価(7月27日付け記事参照)である。

 「ソフトの価格」満足率3位は,前回3位(63.1%),前々回2位(66.7%)のレッドハット(61.4%)。ただし今回は上位2社から7ポイント以上差を付けられ,4位ウイングアークテクノロジーズ(60.3%,前回は59.5%で5位)に約1ポイント差まで迫られた。前回調査で4位(60.5%),前々回3位(66.4%)のトレンドマイクロ(57.3%)は今回約3ポイント・ダウンし,セキュリティ・ソフトのライバルであるマカフィー(57.5%),シマンテック(57.4%)とほぼ同率の5~7位グループに後退している。

オラクルの「性能・機能」への満足率が5割ラインを切る

 ソフト製品の「性能・機能」への満足率はアドビシステムズが3回連続のトップだが,前回の63.8%から約5ポイント評価を下げた。約3ポイント以内の差の2位と3位には,前回調査でほぼ同率の4~6位グループに付けていたヴイエムウェア(VMware,56.9%,前回54.8%,前々回は60.1%で2位)とサイボウズ(55.9%,前回54.2%,前々回は57.5%で6位)が迫っている。

 一方,前々回7位(56.3%)から前回2位(57.3%)に浮上したレッドハットは,今回8ポイント以上ダウンし49.1%。2008年5月調査で首位(64.1%),前々回4位(59.3%),前回3位(56.5%)と「性能・機能」では上位の評価を維持していた日本オラクル(BEAシステムズ,ハイペリオン,シーベル,ピープルソフト,JDエドワーズなどを含む)も,今回約7ポイント・ダウンで同じく49.1%と5割ラインを切り,ほぼ同率の7~11位グループに沈んだ。「価格」満足度では上位を維持したネオジャパンが,「性能・機能」への満足率では今回調査での「ソフト製品」の評価対象24社中最大の約9ポイント・ダウンした(前回47.8%→今回39.1%)のも注目される。

「サポート」満足率上位常連のOBCが33%を下回る

 ソフト製品の「サポート・サービス」満足率は,前々回調査での23.3%から,前回33.3%を得て5位タイに上昇したMOTEXが,さらに約11ポイント・アップして一躍トップに浮上。前回(41.8%),前々回(37.2%)とも3位だったサイボウズが39.8%で2位。前々回2位(44.1%),前回1位(39.4%)のトレンドマイクロが今回は3位(38.0%)。前々回4位(36.7%),前回2位(38.8%)のオービックビジネスコンサルタント(OBC)は,今回約6ポイント・ダウンの32.6%で7位に後退し,前回より約5ポイント・アップしたピー・シー・エー(PCA,前回29.1%→今回34.2%)の後塵を拝した。

 今回の2009年6月調査での「ソフト製品」3項目の満足率の単純平均トップは,前回に続いてサイボウズで55.7%(前回51.9%,前々回は55.7%で3位)。2位は前回3位のトレンドマイクロで48.8%(前回51.5%,前々回は56.7%で1位)。前回はほぼ同率首位だった両社の間に,今回は約7ポイントの大差が付いた。3項目平均3位はウイングアークテクノロジーズの47.3%(前回は46.2%で8位)。4位は前々回のほぼ同率首位(56.6%)から前回7位(47.4%)に下がったシマンテックが,前回より満足率はわずかに下がった(46.9%)ものの順位を上げた。5位には「サポート」首位のMOTEX(46.5%,前回調査では「価格」の有効回答数が不足で3項目平均の評価対象外)である。

不満足率上位もSAPやMSなど常連だが,率自体は低下,改善

 ソフト製品への「不満足率」は前回調査と同様,「価格」への評価で高率のベンダーが目立った。今回調査した4分野×3項目合計12種の評価対象軸の中で,不満足率の1位から4位までが「ソフトの価格」に対する不満で占められている(5位は「日立製作所のハード製品の価格」の38.4%)。

 「ソフトの価格」の不満足率トップは今回もSAPジャパン(BusinessObjectsを含む)で54.4%。前回調査の55.8%,前々回調査の52.5%とあまり変わっていない。マイクロソフトがこれに次ぐ2位で51.0%(前回も51.0%,前々回47.9%)。2008年5月調査で価格不満足率48.0%,前々回は46.2%,前回は45.5%と推移してきた日本オラクルは,今回も不満足率を下げ43.9%となったが,まだ3位に位置している。

 「ソフト製品」の3項目の不満足率の単純平均上位3社は,マイクロソフト(36.2%,前回38.7%),SAPジャパン(33.4%,前回38.0%),ワークスアプリケーションズ(28.0%,前回36.6%)という,前回調査と同じ顔ぶれが占めた。以下,日本オラクル(25.6%,前回29.2%),アドビシステムズ(23.4%,前回25.1%)までがワースト5だが,5社とも前回調査より不満足率の3項目平均は低下,改善している

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,主要ベンダーに対する満足度を聞いた。
 前回2009年3月調査と同じく,まず「評価対象のベンダーを利用しているか」の設問を提示。そのうち「利用している」とした回答者数(有効回答数)を,そのベンダーのその評価項目についての100%とし,その評価項目に「満足」「不満足」の二者択一で回答を求めた。本文中の「満足率」は上記の有効回答数の中で「満足」とした回答者の比率,「不満足率」は「不満足」とした回答者の比率である。これに「満足」「不満足」のいずれも選ばなかった無回答(態度保留)の回答者を加えると100%となる。
 「価格」満足度は評価対象ベンダーと直接契約して利用している回答者,「性能・機能」と「サポート・サービス」満足度は評価対象ベンダーの製品・サービスを直接または間接的な形で利用している回答者にだけ,設問を提示した。
 なお,今回の調査では以下の各ベンダー(有効回答数30以上を得た会社のみ記載,順不同)も評価対象として提示したが,当該ベンダーの製品・サービスの領域を考慮して,「ソフト製品」の満足度評価の集計対象からは除外した。
 KDDI(au,UQコミュニケーションズ,旧パワードコムを含む),NTTコミュニケーションズ(NTTPCコミュニケーションズ(InfoSphere),NTTぷららなどを含む),NTTドコモ,NTT東日本/NTT西日本,アライドテレシス(コレガを含む),イー・アクセス(イー・モバイル,アッカ・ネットワークスを含む),ウィルコム,エーピーシー・ジャパン(American Power Conversion),シスコシステムズ,セイコーエプソン,セールスフォース・ドットコム,ソニー(bit-driveを含む),ソフトバンクテレコム(旧日本テレコム),ソフトバンクモバイル,デル,ヤフー(日本法人,旧ソフトバンクIDCを含む),レノボ・ジャパン,東芝,米Amazon.com(Amazon Web Services),米Google(Google App Engine,Google Apps)。
 調査実施時期は2009年6月中旬~下旬,調査全体の有効回答は3211件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1100件。

図1●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《価格》
図1●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《価格》

図2●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《性能・機能》
図2●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《性能・機能》

図3●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《サポート・サービス》
図3●主な情報システム関連ベンダーのソフト製品への満足度《サポート・サービス》