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 IP-VPN,広域イーサネットといった通信サービスやソリューション・サービスで,互いに激しく競争しているNTTグループ,KDDI,ソフトバンクテレコム。これらの固定通信事業者に対してどのようなイメージを持っているかを,企業の情報システム部門を中心とした日経コミュニケーションの読者モニターにアンケート調査で聞いた。

 まずは「技術力がある」というイメージだ(図1-1)。アンケート調査では,こうしたイメージに対して,「そう思う」「どちらかといえばそう思う」「あまりそう思わない」「そう思わない」の4選択肢から選んでもらった。その結果,技術力があるというイメージで最も多い回答を得たのはNTTコミュニケーションズ(NTTコム)だった。「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計で86.8%を獲得した。KDDIが同80.5%,NTT東西が同78.7%と続く。ただし「そう思う」という回答では,KDDIが21.2%だったのに対して,NTT東西は32.8%と上回っている。一方,ソフトバンクテレコムは「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計が54.3%と振るわなかった。とはいえ過半数は超えており,「技術力がない」と思われているとまでは言えない。

図1-1●固定通信事業者に対するイメージ「技術力がある」
図1-1●固定通信事業者に対するイメージ「技術力がある」
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 次に「信頼できる」というイメージを見てみる(図1-2)。ここでもトップはNTTコムだ。「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計で83.7%を獲得した。次いで,NTT東西の同81.6%。ただし「そう思う」の回答では,NTT東西が33.1%でNTTコムの32.2%を上回っている。第3位のKDDIは,「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計が77.0%。NTTグループに比べて少し差を付けられた格好だが,それでも8割近くが信頼できるとのイメージを持っている。ソフトバンクテレコムは同50.4%とちょうど半数だった。

図1-2●固定通信事業者に対するイメージ「信頼できる」
図1-2●固定通信事業者に対するイメージ「信頼できる」
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 「安定性がある」というイメージでは,NTT東西がトップに立った(図1-3)。「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計が91.0%と9割を超えている。ただし,第2位のNTTコムも同90.2%と差はわずかだ。KDDIも同82.3%と8割を超える。一方,ソフトバンクテレコムは同45.5%と半数を割った。ソフトバンクといえば,安定性では劣るADSLサービスの「Yahoo! BB」のイメージが強いせいだろうか。ただし,「Yahoo! BB」は同グループのソフトバンクBBが提供しており,ソフトバンクテレコムのサービスではない。

図1-3●固定通信事業者に対するイメージ「安定性がある」
図1-3●固定通信事業者に対するイメージ「安定性がある」
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 「安定性がある」に続いて,「実績がある」というイメージでもNTT東西がトップだった(図1-4)。「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計が93.9%。「そう思う」だけでも54.1%と半数を超える。固定通信事業者に対するアンケート調査の中で,「そう思う」が単独で5割を超えたのは,この「実績がある」のNTT東西だけだ。NTTコムも「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」の合計で90.9%だった。1985年の通信自由化以前の電電公社の時代から続くNTTグループである。実績があるとのイメージは,当然といえば当然かもしれない。

図1-4●固定通信事業者に対するイメージ「実績がある」
図1-4●固定通信事業者に対するイメージ「実績がある」
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 今回は,「技術力がある」「信頼できる」「安定性がある」「実績がある」という,どちらかというと“堅め”の項目のイメージについてまとめた。このあたりでは,やはりNTTグループのイメージが強かったようだ。第2回では,もう少し“柔らかめ”の項目も含めて紹介する。

調査概要
調査名:固定通信事業者と移動体通信事業者のイメージに関する調査
調査対象: 「日経コミュニケーション」読者モニター
調査方法:Webアンケート調査
調査期間:2009年6月5日~6月12日
回答企業数(回収率):245社(38.2%)
調査の実施および集計:日経BPコンサルティング
注)今回の調査はあくまでもイメージ調査であり,実際に各事業者のサービスを利用しているユーザーを対象としたものではない。このため,必ずしも各事業者の実態を表していない可能性がある。