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写真1●グリーの千原啓経営企画室長
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写真2●オアシスソリューションの関谷有三社長
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写真3●ビックタウンの近藤勝俊社長
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 有限責任監査法人トーマツは2009年10月7日,「デロイト トウシュ トーマツ 日本テクノロジーFast50(Fast50)」のランキング結果を発表した。技術/メディア/通信業界の日本企業から参加企業を募り,過去3カ年の売上高成長率で上位50社を決定するもので,今年が7回目の開催である。

 応募企業中で最も高い2636%という成長率を達成したのはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の「GREE」を運営するグリー(写真1)。第2位は,独自の工法による水道管洗浄事業を展開し,同812%を達成したオアシスソリューション(写真2)だった。第3位は,ECサイトやモバイルに特化した広告代理業をてがけるビックタウン(写真3)で,成長率は500%である。

 グリーの千原啓経営企画室長は第1位になったことについて,「当社はコンシューマ向けのサービスを提供しているので,(高い成長率は)すべてコンシューマのお客様のお陰だと考えている。サイトを運営する企業として重い責任を感じる」と語った。

 Fast50では第50位までを決定する。今回の50社の内訳は,前回と同様にインターネット関連企業が多く,上位50社の44%を占めた。また,バイオテクノロジーや環境技術といったライフサイエンス分野からの受賞が増え,比率は昨年の3倍の12%に達した。「高齢化社会や環境問題といった問題への関心の高まりを反映したもの」(トーマツ)という。昨年からの経済不況を反映し,50社の最近3カ年の成長率の平均値は239%と,昨年の281%より低下した。

 2008年の順位と成長率は,第1位がコンビニや銀行のATMを利用した決済サービスを手がけるウェルネット(1053%),第2位が,ECやモバイル・サイトに特化して広告代理業などを手がけるビックタウン,第3位が,ASPサービスを提供するアイアンドエーエスだった。複数回受賞する“常連”が増加する傾向にあり,今回は30社に上った。これら“常連”には,過去6回受賞しているオプトや,5回受賞しているディー・エヌ・エー,ネクストなどがある。

■変更履歴
当初,「監査法人トーマツ」と表記していましたが,正しくは「有限責任監査法人トーマツ」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2009/10/8 10:35]