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調査内容 主要インテグレーターに対する利用意向
調査時期 2009年9月中旬~下旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3215件(1127件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスがITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った2009年9月調査での,システム・インテグレーター(SIer)の主要企業への「今後利用したい」(利用意向)を聞いたところ,「リコー(リコーITソリューションズを含む)」が25.0%でトップ。「日本ヒューレット・パッカード(旧EDSジャパンを含む)」が24.3%で2位,「日本IBM」が23.3%で3位だった。

 主要SIerを評価対象として提示した利用意向調査は,2008年10月調査以来。今回の調査ではSIerとしての評価対象企業リストを見直し,富士通,NEC,日立製作所,日本IBM,日本HPのコンピューター・メーカー大手などを加えた(下の「■調査概要」参照)。2008年10月調査でのSIerへの利用意向調査では,利用意向率1位が25.6%,2位が22.4%で,スコアの水準は今回もほぼ同じ。しかし今回の調査では,トップ3をメーカーが占めたのみならず,4位~5位もキヤノン(キヤノンマーケティングジャパン、キヤノンITソリューションズを含む,21.3%)と富士ゼロックス(21.2%)となった。

 2008年10月調査で「SIer」として評価対象とした企業の中では,大塚商会の6位(20.1%,2008年10月調査では19.9%で7位)が最高。なお2008年10月調査ではキヤノンとは別に,「キヤノンマーケティングジャパン」をSIerとして評価対象としており,利用意向率20.4%(6位)だった。

リコー以外のメーカー系は2008年10月調査とほぼ同スコア

 ちなみに前回の2008年10月調査では,富士通,NEC,日立などコンピューター・メーカー大手各社や,リコー,キヤノン,富士ゼロックスの事務機器大手各社を,「主要ベンダーに対する利用意向調査」の対象として提示し,SIerへの利用意向調査と全く同じ設問と集計方法で評価した。この時の各社の利用意向率スコアと比較すると,今回トップのリコー(前回20.3%)は約5ポイント上がったが,今回2位の日本HP(前回26.7%)は約2ポイント・ダウン。3位日本IBM(前回21.3%)が約2ポイント・アップ,4位キヤノンが1.5ポイント・アップ,5位富士ゼロックスはほぼ前回と同スコアで,上位各社の利用意向率がさほど大きく上昇したわけではない。

 前回2008年10月調査でベンダーとして利用意向を聞いたその他の企業も,前回とほぼ同水準のスコアである。富士通(前回20.9%)は約2ポイント・ダウン,日立製作所(前回16.6%)は約1ポイント・ダウン。NEC(前回18.8%)は今回,東名阪地域以外を担当する「各地域支社」と大手企業担当の「営業ビジネスユニット」に分けて評価対象としたためか,「各地域支社」が16.8%,「営業ビジネスユニット」が14.6%で前回調査よりやや下がった。

SIerでは「最大手」と「運用サービスで高評価」が高得点

 前回2008年10月調査でSIerとして利用意向評価を聞いたグループも,今回の調査で大きく利用意向評価が変動した企業は少数だった。スコアが前回調査と比べて5ポイント以上ダウンしたのは「東芝ソリューション(東芝ITサービスを含む)」(前回21.0%で5位→今回は10.9%),「ダイワボウ情報システム」(DIS,前回22.4%で2位→今回は13.9%で18位~21位グループ),富士通エフサス(前回17.3%→今回は11.8%)の3社。5ポイント以上アップしたのは日立ソフトウェアエンジニアリング(前回7.4%→今回は12.9%,ただし前々回2008年7月調査では利用意向率14.1%を得ていた)の1社のみだった。

 メーカー以外のSIerでの今回の利用意向率上位は,6位の大塚商会以下,7位~8位グループがNECフィールディング(前回18.2%→今回18.3%)と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC,前回17.1%→今回18.1%),9位が日立電子サービス(旧日立HBMを含む,前回18.8%→今回17.4%)。10位~11位グループがIIJグループ(インターネットイニシアティブ、IIJ-Techなど,前回17.1%→今回16.5%)とNECネッツエスアイ(前回15.4%→今回16.3%)で,前述の日立製作所(13位)をはさんで,業界最大手のNTTデータと野村総合研究所が14位~15位グループだった。SIer最大手と,この調査シリーズで実施してきた「SIerに対する満足度」で「運用サービス」の評価が高いSIerが上位を占めた格好だ(今回2009年9月調査での「SIerに対する満足度」の結果は,この連載で次週以後順次公開の予定)。

「利用したい」得票数はIBM/リコー/HPの順

 上記の利用意向率は,各評価対象SIerについて「この会社のビジネス領域と自分の職務領域には接点がある」とした回答者を100%として算出したものであり,得意領域を絞っている(「接点がある」と感じる回答者が少ない)SIerは,少ない得票数でも高い利用意向率となる。

 「今後利用したいSIer」として得た票数での順位は,日本IBMが133票でトップ,以下リコー(129票),日本HP(122票),富士ゼロックス(118票),大塚商会(112票),富士通(111票),キヤノン(108票)まで7社が100票以上を獲得。やや差があってNEC(各地域支社)が78票,NTTデータが74票。10位~12位グループにNECフィールディング(65票)と日立製作所(63票)とCTC(62票),13位以下は50票未満という結果だった。

 明日と次週公開の記事では,これらのSIerを「利用したい」と評価した回答者が,各社について「利用したい理由」として何を挙げたか,の集計結果を紹介する。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,システム・インテグレーター(SIer)の主要企業45社について,《今後利用したい》と感じるかを聞いた。「対象SIerのビジネス領域と自分の職務領域には接点がある」とした回答者の数nを100%として集計している。
 2008年10月調査以来ほぼ1年ぶりの実施となったシステム・インテグレーター(SIer)への「接点がある」調査(11月2日付けの記事参照),「存在感」と「勢い」調査(11月4日付けの記事参照),本稿の「利用意向」調査では,今回から評価対象SIerリストを大幅に見直し,対象の企業数を45社に絞るとともに,富士通,NEC,日立製作所,日本IBM,日本ヒューレット・パッカード(旧EDSジャパンを含む)のコンピューター・メーカー大手を加えた。前回調査で「今後利用したい」(利用意向)率トップの「三菱総合研究所(旧ダイヤモンドコンピューターサービスを含む)」,3位の「日立システムアンドサービス」,4位の「大興電子通信」は,メーカー系列の偏りや,過去の調査で「接点がある」とした回答者数の実績を鑑みた結果,今回の評価対象企業リストには含めていない。
 富士通とNECについては,今年(2009年)夏から秋にかけて,国内営業体制の大規模な整理・再編に踏み切ったことを考慮し,NECについては「営業ビジネスユニット」(大手企業担当)と「各地域支社」(東名阪地域以外を担当。東名阪地域の中堅企業を担当する「NECネクサソリューションズ」は従来から本調査の評価対象に含まれている)に分けて評価対象とした。富士通については中堅企業担当の「富士通ビジネスシステム」(FJB)が従来から評価対象であり,大手企業担当の「富士通」を新たに評価対象に追加した。
 調査実施時期は2009年9月中旬~下旬,調査全体の有効回答は3215件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1127件。

図●主要システム・インテグレータ45社に対する「利用希望」(「対象SIerのビジネス領域と自分の職務領域に接点がある」とした回答者の中での比率)
図●主要システム・インテグレータ45社に対する「利用希望」(「対象SIerのビジネス領域と自分の職務領域に接点がある」とした回答者の中での比率)