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 フィンランドのNokiaは現地時間2009年12月2日,携帯電話市場は2010年に向けて全体的に安定化しつつあり,同社が競争的に有利な分野ではより拡大が期待できるとの見方を明らかにした。同社は,2010年の携帯電話台数が2009年と比べ約10%拡大すると予測している。

 2010年における同社の台数ベースの市場シェアは前年から横ばいとなる見込み。しかし,近年と比べて平均販売価格(ASP)の下落が弱まっていることから,売上高ベースの市場シェアは前年をわずかに上回ると見ている。

 2009年第3四半期の業績報告によると,同社の台数ベースの市場シェアは38%,ASPは62ユーロだった。ASPは1年前の72ユーロから大幅に落ち込んだが,第2四半期と同レベルを維持した(関連記事:NokiaのQ3決算,約20%減収で5億5900万ユーロの赤字を計上)。

 同社は2010年のデバイスおよびサービス事業の優先課題として,ユーザー体験の向上を挙げた。Symbianユーザー・インタフェースの刷新に取り組み,2010年半ばに新製品を投入し,2010年末までに追加の新製品をリリースする。また,サービス提供地域を広げ,事業者との提携も拡大する。Nokiaは2011年末までに,同社サービスのアクティブ・ユーザーを3億人獲得することを目指している。

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