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 米IDCは米国時間2009年12月3日,世界のITおよび電気通信市場に関する展望について発表した。それによると2010年の世界IT支出は前年比3.2%成長し,2008年と同水準の約1兆5000億ドルに回復する見込み。

 ハードウエア,ソフトウエア,サービス関連支出がそれぞれ2~4%増加する見通し。ハードウエアは,特に2009年が厳しかったため,最も成長幅が大きいとIDCは予測する。地域別では新興市場の成長がめざましく,BRIC(ブラジル,ロシア,インド,中国)のIT支出は8~13%拡大する。

 世界的に経済が回復の兆しを見せ,一部で支出抑制が緩むことから,多くの分野で一気に変化が進むとIDCは予測する。IT業界に最も影響を与える要素としては,モバイル・デバイスとクラウド・コンピューティングを挙げた。

 IDCは,スマートフォンの普及と,うわさされている米Appleのタブレット投入などにより,10億台以上のモバイル機器がインターネットにアクセスするようになると見ている。スマートフォン普及はアプリケーションの利用促進にもつながり,iPhone向けアプリケーションは30万種類に,Android向けアプリケーションは現在の5倍以上に増える見通し。

 また,クラウド・コンピューティングを利用したサービスの構築が活発になり,競争がますます激化する。特にパブリック・クラウド・サービス,プライベート・クラウド,クラウド・アプライアンス,ハイブリッド型クラウド管理ツールなどは事業成長の期待が大きい。クラウドAPIも提携や連携のカギとして注目を集めるようになる。

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