米経済誌「Fortune」は米国企業を対象にした「最も働きがいのある会社ベスト100」の2010年ランキングを発表した。2月8日号に掲載されたランキングの首位は、ソフトウエア・ベンダーの米SASが獲得した。米Googleは昨年に引き続き4位。昨年首位だった米NetAppは7位に順位を下げた。
SASは、福利厚生が充実している。月額410ドルの育児手当、90%適用の健康保険、疾病による無期限の有給休暇などを提供し、社員が無料で利用できる医療センター、6万6000平方フィートのフィットネスジムとプール、図書館などを設けている。収益性も優れているほか、離職率は2%と低い。米国に5487人、米国外に5579人の従業員をかかえる。同社は13年連続でベスト100に選ばれている。
Googleはここ数年、一部の手当を削減していたが、昨年、年金制度やストック・オプションに新たなプログラムを追加した。また、エンジニアが就業時間の20%を好きなプロジェクトに費やすことができる制度も評価が高い。2010年は1000人以上を新たに採用する予定だ。
NetAppは世界で従業員の5%を削減するリストラ策を実施した。しかし、幹部が13カ国のオフィスを巡って説明を行い、寛大な退職手当を用意したという。
ランキングのトップ10は以下の通り。100社の全リストはFortuneのWebサイトに掲載している。
順位 企業 雇用成長率 米国従業員 1 SAS 2% 5,487 2 Edward Jones 8% 37,079 3 Wegmans Food Markets 0% 36,770 4 Google N.A. N.A. 5 Nugget Market -16% 1,342 6 DreamWorks Animation SKG 13% 1,825 7 NetApp 0% 5,033 8 Boston Consulting Group 3% 1,737 9 Qualcomm 3% 12,255 10 Camden Property Trust -6% 1,743 出典:Fortune