IDC Japanは2010年11月11日、国内サーバー市場の2010年から2014年までの5年間の年平均成長率がマイナス3.5%になるとの予測を発表した。2007年からの急落ペースは収まり、小幅縮小になるという。
2010年の市場規模は前年比7.5%減の4446億円。全体はマイナス成長だが、分野別では、ユーザーのサーバーへの投資が戻ってきた結果、x86サーバーとIA64サーバーの出荷金額はプラス成長となる見込み。
2014年にかけては、減少傾向が続くが、世界不況で急落した2007年から2009年に比べると減少幅は小さくなるという。2013年には、1ケタながらプラス成長になるとみている。
IDC Japanは、ユーザー企業のコスト意識の高まりから、x86サーバー主体の製品構成への転換が加速すると予測。サーバー市場全体に対するx86サーバーの出荷金額比率は、2009年の46%から2014年には59%に上昇すると見込んでいる。(鴨沢 浅葱=Infostand)