米comScoreは米国時間2010年11月28日、米国ホリデーシーズンのオンラインショッピングに関して調査した結果を発表した。例年は感謝祭(11月第4木曜日)の翌日にあたるブラックフライデーからホリデーシーズンのショッピングが賑わうとされ、感謝祭の支出はそれほど多くなかったが、今年は感謝祭からオンライン支出が伸びを見せた。
2010年の感謝祭(11月25日)におけるオンライン売上高(旅行関連を除く)は4億700万ドルで、前年の感謝祭と比べ28%急増した。ブラックフライデー(11月26日)は前年比9%増の6億4800万ドルにのぼり、1日当たりの売上高としては今年最も高い金額を示した。11月1日~26日の累計売上高は116億3900万ドルで、前年の同期間を13%上回った。
米大手小売販売の上位4サイトのうち、ブラックフライデーに最もビジターを集めたのは米Amazon.comで、ユニークビジター数が前年比25%増加した。米Walmartは同1%減少し、米Targetは同9%増、米Best Buyは同1%増だった。
また、米IBM傘下のCoremetricsが11月27日にまとめた調査によると、約500社の米大手小売販売事業者のWebサイトにおけるブラックフライデーの平均購入単価(AOV)は190.80ドルで、前年の170.19ドルと比べ12.1%増加した。消費者は目的の商品をある程度絞り込んでおり、オンラインで見て回る製品は昨年より18.0%減少したという。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で目当ての商品に関する情報を調べてから小売販売サイトに移動するユーザーや、モバイルデバイスからアクセスするユーザーの増加が目立つと、Coremetricsは指摘している。しかし小売販売サイトの訪問者全体からみた割合は、それぞれ1%未満、5.6%程度とまだ少ない。
[発表資料(comScoreのプレスリリース)]
[発表資料(Coremetricsのプレスリリース)]