PR

 IDC Japanは2010年12月6日、2010年第3四半期(7~9月)の国内サーバー市場動向を発表した。市場規模は前年同期比1.3%増の1221億円と、9四半期(2年3カ月)ぶりにプラス成長へ転じた。出荷台数は前年同期比4.6%増の14万3000台と、こちらは3四半期連続のプラス成長となった。

 IDC Japanの都築裕之サーバーリサーチマネージャーは、金額ベースの市場が増えたことについて「x86サーバーの単価が下げ止まったことで、市場規模が拡大に転じた」と分析する。企業におけるサーバー仮想化の普及や、ネットサービスでの高いグラフィック機能を要求するゲームの増加などにより、サーバーに搭載するメモリーやハードディスクの量が増えた。

 また、データベースでのディスクアクセス速度向上を狙い、SSD搭載サーバーの出荷も増えているという。「第2四半期(4~6月)まではサーバーの単価下落が続いていたが、サーバーの性能向上へのニーズが高くなり状況が変わってきた。サーバーの単価が上がっていくほどではないが、今後は大幅な単価下落は考えにくい」(都築サーバーリサーチマネージャー)。

 サーバー出荷金額のベンダー別シェアは、富士通が27.4%で首位。次いで、18.6%の日本IBM、16.4%のNEC、15.3%の日本ヒューレット・パッカード、9.9%の日立製作所と続いた。IDC Japanは富士通の好調について、金融業、通信業向けのメインフレームの大型案件や、官公庁向けのx86サーバーの大口出荷を理由に挙げる。