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 米調査会社2社がそれぞれ米国時間2011年1月12日に公表した市場調査結果によると、2010年第4四半期における世界のパソコン出荷台数は前年同期と比べ約3%増にとどまり、事前予測を下回った。メディアタブレット(タブレット型コンピュータ)の人気上昇に押され、消費者市場が軟化した。

 米IDCの速報値では第4四半期の出荷台数は前年同期比2.7%増の9210万台、米Gartnerの速報値では同3.1%増の9350万台だった。事前予測はそれぞれ5.5%増と4.8%増だった。

 主要地域の中では米国のみ前年同期より出荷台数が減少した。ホリデーシーズンにおける長期間のプロモーションと低価格競争にもかかわらず、メディアタブレットやゲーム機といった他の民生電子機器に消費者支出が流れたため、パソコン販売が伸び悩んだ。

 米国における第4四半期のパソコン出荷台数は、IDCの推計では前年同期比4.8%減の2000万台、Gartnerの推計では同6.6%減の1910万台だった。IDCは、2009年第4四半期が好調だったことによる反動も要因の一つに挙げている。

 ベンダー別出荷台数をみると、米国市場の首位は米Hewlett-Packard(HP)、2位は米Dellが維持した。これに東芝と台湾Acer(IDCとGartnerでは順位が入れ替わる)が続き、米Appleが5位となった。トップ5のうち、前年実績を上回ったのは東芝とAppleのみだった。HP、Dell、Acerは前年実績を下回り、特にAcerはネットブックの需要低下が響いて約30%減少した。

 2010年通期では、世界のパソコン出荷台数は前年と比べ2ケタ成長となった。IDCの速報値では前年比13.6%増の3億4620万台、Gartnerの速報値では13.8%増の3億5090万台で、「2009年が1ケタ成長だったことを考えると、景気が回復したと言える」(Gartner)。しかし今後については、引き続き消費者市場がメディアタブレットなどの影響を受けることになると、2社はみている。

[IDCの発表資料]
[Gartnerの発表資料]