PR

 米Intelが,パソコンなどのIT機器の利便性や操作性を向上させる新プラットフォーム技術「user-aware(ユーザーを意識した)」を米国時間8月25日に発表した。「あらゆるデバイスが,自分が何であるか,どこに接続しているのかを知り,ユーザーの希望をかなえるよう動くことで,ユーザーの絶えず変化する要求に対応できる」(Intel社)

 現在の電子機器について,Intel社コーポレート技術グループ上級フェロー兼ディレクタのJustin Rattner氏は「どのように使用されるか,誰に使われるのか,何がユーザーの目的なのかといった情報は,動作ごとに指示されない限り知る手だてがない」と指摘する。「将来の電子機器は,各種技術をより簡単かつ直感的に利用し,ユーザーの望みに応えることが必要となる。そのためには,まったく新しいuser-awareプラットフォーム技術が欠かせない」(同氏)

 同技術プラットフォーム上では,各チップが処理を行う際,演算コアの割り当てやクラスタ化を行うとともに,必要なメモリーや通信帯域幅を確保する。さらに仮想化ソフトウエアを利用し,処理に必要な演算リソースをほかのタスクから隔離する“防御壁”を設けることで,他アプリケーションによる干渉を避ける。

 同技術プラットフォームの高度なタスク/データ入力ソース管理能力を示すため,研究中の画像検索アプリケーション「Diamond」をデモンストレーションした。同社とカーネギー・メロン大学が共同で開発を進めており,従来よりも直感的に画像の検索が行えるという。

 また同社は,「ネットワーク機器がワームなどの侵入を自動的に防ぐことも可能」と説明する。同社の研究プロジェクト「Circuit Breaker」では,ネットワークに接続されている装置がトラフィックの状況を監視する技術を開発している。ネットワーク装置がワームによる異常な動作を検知し,関連するシステムを遮断することで感染を防止するという。

◎関連記事
ゆるやかな連携で脱管理——生物指向コンピューティング(1)
無数のセンサーがヒトとコンピュータの関係を変える(上)
コンピュータとヒトの未来を考えてみませんか?
コンピューティングの未来——人間をもっと理解する方向へ(上)
コンピューティングの未来——「いつでもつながる」の到来(上)
コンピューティングの未来——“超分散型コンピュータ”誕生(上)
「未来はソフトウェア技術者の手にゆだねられている」──IBMのフェローGrady Booch氏が語る
かすかに見えるPCの千年王国

[発表資料へ]