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 全米インターネット産業協会(USIIA)は米国時間8月25日に,ブロードバンドおよびIPベースのサービスに関する自主規制の原則を盛り込んだ白書「Principles for Broadband and IP Services」を発表した。「通信規制をめぐる環境に大きな変化を起こしている米最高裁判所と米連邦通信委員会(FCC)の最近の決定にならったもの」(USIIA)という。

 最高裁判所が6月に,ケーブル会社はISPにネットワークを解放する義務はないとする判決を出したのに続き,8月初めにはFCCが,有線ブロードバンドの施設開放に関する規制の撤廃を決定した。

 今回同協会が発表した白書は,FCCが8月4日に採用した4つの消費者の権利に基づいて作成し,消費者とネットワーク接続性に関する権利を追加したという。

 さらに,事業者と消費者の利益でバランスを取るための10原則と,業界団体が自主規制のプロセスを通じて,これらの原則を解釈,導入,施行するための基盤も設定している。

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