米IBMが,パソコンやファイル・サーバーのデータを常時バックアップして保護するソフトウエア「IBM Tivoli Continuous Data Protection for Files」を米国時間8月26日に発表した。リアルタイムにバックアップすることで,業務の継続性を確保する。
IBM社は,「これまでデータのバックアップは,定期的に実行するしかなかった」と指摘する。「現在はコーヒー・ショップや公園,町の中でも高速無線ネットワークに接続できるようになってきたので,常時バックアップが現実味を帯びてきた」(同社)
同ソフトウエアは,保護対象のデータが変更されてから数ミリ秒以内にローカル環境のハード・ディスク装置へバックアップする。その後ネットワークに接続した時点で,バックアップをサーバーに送る。
「たとえば無線ネットワークに接続せず空港でパソコンを使っていると,フリーズによって数時間分の作業が無駄になってしまう。当社のソフトウエアを使用すれば,フリーズ数秒前のデータまで失うことなく保護できる」(同社)
IBM Tivoli Continuous Data Protection for Filesは9月16日に利用可能とする。価格は,ノート・パソコンおよびデスクトップ・パソコン用が35ドル,サーバー用が995ドル。
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