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 米Sun Microsystemsは,オープンソース・ライセンス「Sun Industry Standards Source License(SISSL)」の使用を止める。Sun社オープンソース・オフィスのSimon Phipps氏が米国時間9月2日に,ブログへの投稿で明らかにしたもの。同氏は現在SISSLを使用しているプロジェクトに対し,次のメジャー・リリース時にほかのライセンスを採用するよう推奨している。

 SISSLは同社の策定したオープンソース・ライセンスで。オープンソース版オフィス・スイート「OpenOffice.org」などで利用している。しかしPhipps氏は「同ライセンスを適用したプロジェクトは少なく,もはや当社が推奨ライセンスとする必要性はないと思う」と説明する。

 同社はオープンソース・ライセンス承認組織Open Source Initiative(OSI)に,同ライセンスを“非推奨リスト”に掲載するよう依頼する。この件についてOSI法務部門ディレクタのLaura Majerus氏は,「無用な多様性を減らしてライセンス選択を簡素化することはOSIの主目的の1つであり,Sun社の対応を歓迎する」と述べた。

 現在,同社はオープンソースOS「OpenSolaris」などに対して,OSIで承認された別のオープンソース・ライセンス「Common Development and Distribution License(CDDL)」を適用している。CDDLは,Mozilla Public Licenseをベースに,省略/明確化して必要条件を簡素化するとともに,特許訴訟への耐性も高めたという。ライセンス再利用も可能なので,ほかのオープンソース・コミュニティがOpenSolarisと同様の活動を行う際にCDDLを流用すれば,新たなライセンスを作らずに済む。

 オープンソース・ライセンスの種類削減については,米Intelも「Intel Open Source License」(別名は「BSD License with Export Notice」)の非認定化をOSIに提案した。

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[Phipps氏の投稿]