米Macromediaは,Webデザインおよび開発向けスイート「Macromedia Studio 8」の提供開始を米国時間9月13日に発表した。「Webサイト,インタラクティブ・メディア,モバイル・コンテンツの作成において,これまでにない表現力と効率化を提供し,ワークフローを簡素化する」(同社)としている。
同スイートは,Webサイト/アプリケーション構築ツール「Dreamweaver」,Webサイト作成のオーサリング環境「Flash Professional」,Webグラフィック編集ソフトウエア「Fireworks」で構成される。
Macromedia Studio 8では,デザイナと開発者が同スイートで作成したWebサイトを能率的に維持するためのツール「Contribute」および「FlashPaper」が付属する。Contributeは,Webサイトに影響を及ぼすことなく,コンテンツを変更または更新できるようにする。FlashPaperは,各種タイプのファイルをWeb向けのPDFあるいはSWFファイルに統合することが可能。
Dreamweaver 8は,Cascading Style Sheet(CSS)レイアウト機能が強化され,ドラッグ・アンド・ドロップ操作によるXMLデータ統合などを簡素化。XMLおよびXSLTに対応したコード・ヒント機能を向上した。また,Webサイトに容易にFlash Videoを統合できる機能も追加された。
Flash Professional 8は,グラフィックのパフォーマンス向上を図り,新たな特殊効果やアニメーション・コントロール,Flash Video機能,ワークフロー統合機能などを追加。
Fireworks 8は,CSSフォーマットのポップアップ・メニューを容易に作成できる機能が追加されたほか,新たに26種類以上のブレンド・モードなどが利用可能になった。新しいファイル形式のインポートが行えるようになり,Dreamweaver 8/Flash Professional 8との連携も強化された。
同社は,同日Webブラウザ用プラグイン・ソフトの最新版「Macromedia Flash Player 8」も公開している。同社のダウンロード・ページから無償で入手できる。
同社は,Flash Player 8について「大幅に向上したパフォーマンスと最先端の表現力を実現」と説明している。新版では,動画にアルファチャネルをリアルタイムで合成する機能が追加された。また,テキスト・レンダリング・エンジン,セキュリティ・モデル,プライバシ・コントロールにも改善が加えられているという。
Macromedia Studio 8,Dreamweaver 8,Flash Professional 8,Fireworks 8は,同社のオンライン・ストア「Macromedia Online Store」から直ちに入手可能。同月中に,ドイツ語,フランス語,日本語バージョンもリリースされる予定。スペイン語,イタリア語,韓国語,中国語(繁体字/簡体字)バージョンのリリースは10月になる。Studio 8の価格は製品版が999ドル,アップグレード版が399ドル。教育機関,行政機関,および大量購入向けの価格プランも用意する。
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