米In-Statは,ケーブル向けビデオ・オンデマンド(VOD)サービスの世界市場に関して調査した結果を米国時間9月14日に発表した。同市場のユーザー数は2004年末に約750万人だったが,2005年末には約1300万人に増加する。「2009年には3400万人に達する見込み」(In-Stat社アナリストのMike Paxton氏)

 フリー・オン・デマンド(FOD)および無料コンテンツの普及により,消費者のVOD認知度は大幅に向上している。米Comcastや米Cablevision Systemsなどのケーブル通信事業者は,直接衛星放送(DBS)サービスとの競争においてFODサービスが差別化のカギを握ると考えており,FODコンテンツの製作者に対してさらなる供給を働きかけている。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・米国のケーブル接続利用世帯のうち,VODを試したことがあるのは25%
・VODサービスを受けるために必要な装置およびネットワークの総費用は,2004年半ばには300ドルだったが,2005年半ばには250ドルまで減少
・過去1年間において,ケーブル向けVODサービスの大半は北米で展開されているが,英国,日本,韓国,イスラエルでもケーブル通信事業者がVODサービスを開始している
・ケーブル向けVODサービスの世界売上高は,2004年に前年比55%増加し,5億2600万ドルに達した。しかし今後はFODサービスの人気が高まるため,ユーザー数の伸び率を下回る。

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