米Motorolaと米Microsoftは米国時間10月4日,法執行,緊急時対応,刑事司法機関向けソフトウエアの開発に関して,提携関係を結んだことを発表した。Motorola社は,Microsoft社の「.NET Framework」や「Windows Server System」プラットフォーム向けにミッション・クリティカルなアプリケーションを開発する。
提携は,緊急時における各種機関の情報アクセスと情報共有をより確実するのが狙い。両社は,Microsoft社のプラットフォームを基盤する統合的なソリューションを開発することで,「高価で場当たり的な情報共有ネットワークの構築が不要になり,信頼性の高いデータを使ったリアルタイムの意志決定が容易になる」と説明している。
Motorola社は手始めに,同社のWebベースの記録管理システム「NetRMS」とコンピュータを使った派遣ソフト「CAD(Computer Aided Dispatch)」を,Microsoft社のプラットフォームに対応させる。
「複数の機関や管轄区域が連携する場合も,ミッション・クリティカルな業務を自動化し,市民の安全をよりコスト効率の高い方法で確保できるようにする」(両社)
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