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 Sprint Nextel社は,米フロリダ州を直撃した直撃したハリケーン「ウィルマ」による被害が予想を下回ったと米国時間10月24日に発表した。同州では,Ft. Myers,Naples地域とLee郡,Collier郡の都市部分が停電している。また,ハリケーンの通過したMiami-Dade,Broward郡,Palm Beach郡,Monroe郡でも停電があったと報告されている。

 ハリケーンが同州に上陸した直後,同日午前6時30分の時点でFt.MyersとNaplesの都市エリアにおいて携帯電話サービスの80%以上が利用できる状態にあった。一日を通じて同社の従業員が発電機の配備と燃料補給を行なっているためこの割り合いは変動しているが,同社は州全域におけるネットワーク・パフォーマンスとダメージの監視を続けている。

 同社フロリダ州担当幹部のCharles Rehwinkel氏は,「ハリケーンがフロリダ州を通過したため,当社の技術者とエンジニア・チームはSouth Floridaに入り,被害状況の評価,復旧を開始している。ハリケーンがネットワークに与えた影響を完全に判断するには時期尚早だが,ハリケーンの規模からするとダメージは予測を下回ったといえる」とコメントしている。

 固定ラインとインターネット・サービスでおもにハリケーンの影響を受けたのは,停電しているFt. Myers,Naples地域,Lee郡とCollier郡のサービス加入者だった。同社では,サービスが完全に復旧するまで24時間体制で復旧作業に当たる。午後7時30分の時点で,ローカル回線の7万5000本が不通となっているが,同社が同地域で提供する200万回線の4%未満に収まっている。

 同社によれば,ウィルマの上陸に先立ち,フロリダ州28郡でサービスを提供するSprint PCS Network,Nextel National Network,Sprint Nextelのローカル電話事業者は,前週から準備を進めていた。発電機,燃料,機器を確保するとともに復旧に当たる従業員が用意され,ハリケーンの通過後,直ちに被災地で復旧活動が開始されたと説明している。

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