米Sun Microsystemsは,2006会計年度第1四半期(2005年7~9月期)の決算を米国時間11月1日に発表した。売上高は27億2600万ドルで前年同期の26億2800万ドルと比べて3.7%の増収となった。会計原則(GAAP)ベースの純損失は1億2300万ドル(1株当たりの損失は4セント)で,前年同期の1億3300万ドル(同4セント)に比べて縮小した。
GAAPベースの純損失には,買収関連の費用6000万ドル,従業員と不動産のリストラ費用の1200万ドル,株式投資による利益1300万ドルなどが含まれる。また,同期の数字には,米財務会計基準書第123号(SFAS 123R)の適用に伴う持分を基礎とした報酬の5000万ドルが経費として計上されている。非GAAPベースでみると,同期の純損失は6800万ドル(同2セント)だった。SFAS 123R適用に伴う経費を除いた場合,非GAAPベースの純損失は1800ドル(同1セント)だった。
同社は8月にSeeBeyond Technology社とStorage Technology社の買収を完了しており,同期の決算に両社の業績を計上している。当期の粗利益率は41.4%で前年同期から3.3ポイント拡大。営業キャッシュ・フローは2億2400万ドルで16年連続でプラスを達成している。
同社によれば,同期はUltraSPARC IV+搭載のサーバー「Sun Fire」の価格性能比を2倍に高めることに成功している。「Solaris 10 Operating System」の登録ライセンス数は300万件を突破し,サーバー用統合ソフトウエア「Sun Java Enterprise System」の利用者が55%増加している。また,「StorEdge 6920」を始めとするミッドレンジのストレージの売上高も前年同期から15%増加した。
◎関連記事
■米Sun,サーバー用統合ソフト「Java ES」の新版でWindowsとHP-UXに対応
■米Sun,Jini開発ツールキットの新版をApacheライセンスで発表
■米Sunがハイエンド・サーバー2モデルを発表,前モデルの5倍の性能を実現
■米Sunが2003および2004会計年度の決算を修正,「売上高などには影響しない」
[発表資料へ]