米Googleは,同社の事業拡大の一環としてブラジルのサンパウロとメキシコのメキシコシティの2カ所に新しいオフィスを開設した。同社が米国時間11月17日に明らかにした。両国と中南米全土における広告/検索サービス提供の拠点とする。
同地域では,メキシコのMercado Libre,Dell,ブラジルのWal-Martといった顧客を獲得している。両オフィスでは,同地域における既存の顧客に引き続きサービスを提供するとともに,顧客層の拡大に取り組む。7月には同社はブラジルのAkwan Information Technologiesを買収し,同国におけるGoogle社の研究開発センターとしている。
同社アジア太平洋/中南米担当副社長のSingh Cassidy氏は,「中南米のオンライン環境は,高速インターネット接続インフラの拡大や電子商取引によって急速に変化している。同地域の企業,広告主,広告代理店がこの機会を活かせるように,Google社の中南米チームはこれらの企業と提携していく」とコメントしている。
また,Google社は公式ブログにおいて,Google Newsのブラジル版「Google News Brazil」とポルトガル版「Google News Portugal」の提供を開始したことも同日明らかにしている。ポルトガル語圏の200社を超える情報源から集めたニュースを自動的にアレンジして提供していくという。
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