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 「2006年の世界パソコン市場は,買い替え台数は減少するが低価格なパソコンとノート・パソコンがけん引する形で引き続き2ケタ台の成長が続く」。米IDCが米国時間12月20日に,2005年および2006年におけるパソコン市場の展望について調査した結果を発表した。

 2005年第3四半期における世界のパソコン出荷台数は前年同期から17%以上増加した。第4四半期は予想を上回る15%近い伸びが見込まれ,通年では前年を0.5ポイント上回る15.8%増となる見通し。同社は,2006年の見通しも10.5%増と上方修正している。とくにノート・パソコンの普及が進んでいるため,日本を除く世界の主要地域における予測が引き上げられた。これまでの予想では,第4四半期の成長が12.6%,2005年通期が14.1%,2006年が9.1%を見込んでいた。

 最新の予想では,2005年~2009年の年平均成長率は9.4%となる。2009年の出荷総数は3億台近くに達する見通し。また,2006年の出荷額は3.5%増で,2005年~2009年の年平均成長率は3.6%となる。2009年の出荷額は,2500億ドルを超えると予想している。

 地域別の主な予測は以下の通り。

・米国:消費者と企業向けの両部門における好調な第3四半期の結果と需要の回復により,2006年の成長予測がわずかに上方修正された。ノート・パソコンが引き続き市場成長をけん引し,2008年までにクライアント・パソコンの出荷台数の50%を超える。

・西欧:消費者向けノート・パソコンが大幅に伸び,企業部門でも引き続き成長しているのを受け,同地域の需要は高い。しかし,同地域のGDPがわずかに低下すると予測されており,パソコンの買い替えの減少も予想されるため,2006年の成長はペースが落ちる見通し。

・日本:第3四半期は大幅な成長を見せたが,消費者需要がいつまで続くかという懸念,原油価格の上昇,軟調な経済により見通しは慎重なものとなっている。ほかの地域と異なり,ノート・パソコンの普及率が高いため,ノート・パソコンの成長はデスクトップを1~2ポイント上回る程度だと予想される。

・(日本を除く)アジア太平洋地域:原油価格の上昇,中国経済の軟化,通貨切り上げ,鳥インフルエンザといったマイナス要因は,パソコン市場に影響を与えないとIDC社は見ている。全体的な経済成長とともにパソコン市場への需要は引き続き伸びると予想される。

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