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 米Frost&Sullivanは,北米のバイオメトリクス(生体認証)市場に関する調査結果を米国時間1月10日に発表した。それによると,北米では,政府機関と企業による同技術の採用が増加していることにより,バイオメトリクス・アプリケーションの需要が高まっている。同市場の売上高は2004年の5億2700万ドルから,2008年には3倍近い14億1000万ドルに到達すると予想されている。

 現在,北米のバイオメトリクス市場において,自動指紋認証システム(AFIS)と非自動指紋認証システム(non-AFIS)両方を含む指紋認証技術の売上高が最も高い。同社では,2005~2008年にかけて新しい顔認識や虹彩/網膜スキャンといった精度の高いソリューションがさらに普及すると見込んでいる。

 同社アナリストのRob Allen氏は「複数の同時バイオメトリクス認証により,他人の誤認識と本人の認識拒否の確率は低くなるが,現在大半のバイオメトリクス企業は,シングル・タイプの製品を提供しているため,成長速度がある程度抑制されている」とコメントしている。

 調査対象となったおよそ60社のうち,複数のバイオメトリクス認証を行なう製品を提供している企業は15%未満だった。

 また,調査により,エンドユーザーは,最新の技術を組み込み,将来のアップデートに対応できる製品を求めていることが明らかになった。

 同氏は,「企業は,技術開発に対する大規模な投資を控えている。多くは,低コストのユニットの調達を選択しているが,相互運用性を犠牲にすることもあるため,オリジナルの製造元が撤退した場合,アップデートのコストが高くなる可能性がある」と説明している。

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