米Oracleは米国時間1月12日に,サービス指向アーキテクチャ(SOA)導入を支援するスイート製品「Oracle SOA Suite」を発表した。「従来のミドルウエア技術を利用しながら,SOAのメリットを活用できる。既存のITシステムを組み合わせて即座に新たなビジネス・サービスを展開することが可能」(同社)
同社のミドルウエア「Fusion Middleware」で構成する同スイートは,既存のIT環境をそのままSOA対応に構築できるという。Oracle製品だけでなく,米IBMの「WebSphere」,米BEA Systemsの「WebLogic」,米JBossの「JBoss Application Server」といった他社のアプリケーション・サーバーもサポートする。
Oracle SOA Suiteの主なコンポーネントは以下の通り。
・「Oracle BPEL Process Manager」:Webサービス向けビジネス・プロセス仕様Business Process Execution Language(BPEL)を採用し,Webサービスの連携とビジネス・プロセスの自動化を支援する
・「Oracle Enterprise Service Bus」:既存ITシステムとビジネス・パートナの接続を確保する
・「Oracle Web Services Manager」:Webサービス・ポリシーの定義と実行を管理する
・「Oracle Business Rules Engine」:ビジネス・ルールの定義と管理を簡素化する
・「Oracle Business Activity Monitoring」:ビジネス・プロセスの状況をリアルタイムで把握する
・「Oracle Enterprise Manager」:日常的なデータベース管理作業でのSOA導入を実現する
・「Oracle JDeveloper 10g」:アプリケーション作成の統合開発環境で,Oracle SOA Suiteの他のコンポーネントすべてに対応するツールセットの役割を果たす
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