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 米Sun Microsystemsは,オープンソース・ソフトウエア・ライセンスCommon Development and Distribution License(CDDL)で運用しているUNIX OS「OpenSolaris」に対し,General Public License Version 3(GPLv3)の追加適用を検討している。Sun社社長兼COOのJonathan Schwartz氏が米国時間1月27日に,自身のブログで明らかにしたもの。

 同社の策定したCDDLは,2005年1月14日にOpen Source Initiative(OSI)から承認されたオープンソース・ライセンス。Mozilla Public Licenseをベースに,省略/明確化して必要条件を簡素化するとともに,特許訴訟への耐性も高めたという。ライセンス再利用も可能なので,ほかのオープンソース・コミュニティがOpenSolarisと同様の活動を行う際にCDDLを流用すれば,新たなライセンスを作らずに済む。

 一方GPLv3は,Linuxカーネルなどで広く利用されているGPLv2の新版。Free Software Foundation(FSF)が1月16日に草案を公開した。1991年に策定したGPLv2をベースに,デジタル著作権管理(DRM)やソフトウエア特許に関する項目を加えた。「フリー・ソフトウエアを取り巻く環境が以前より複雑かつ多様になったため,コピーレフトの効力を最大限発揮させる法的手段を追加する必要がある」(FSF)。OpenSolarisにGPLv3を適用する理由について,Schwartz氏は「当社は多様性と選択肢のあることが重要と認識しているから」と説明する。「GPLを好む開発者や顧客に接近する方策を考えている。LinuxとOpenSolarisの相互作用をより効率的に進めたい。(Solarisの技術である)Dynamic Tracing(DTrace)およびZFSや,(オープンソース技術の)GRUBとXenなどのように,“車輪の再発明”を行う理由はない」(同氏)。

 なお米メディア(internetnews.com)では,オープンソース・コミュニティはおおむねGPLv3を歓迎しているなどと報じている。Linuxディストリビューションの1つであるDebian GNU/Linuxや米Novell,米IBMなどもGPLv3を支持しているという。ただしLinuxの生みの親であるLinus Torvalds氏は1月25日,LinuxカーネルのライセンスをGPLv3に移行しないとの見解を表明している。

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[Schwartz氏の投稿]