PR

 米Eastman Kodakが,2005年第4四半期および通期の決算を米国時間1月30日に発表した。2005年第4四半期の売上高は41億9700万ドルで,前年同期の37億5900万ドルに比べ12%の増収となった。GAAPベースの純損失は5200万ドル(1株当たり損失は18セント)で,前年同期の5900万ドル(同20セント)から赤字がわずかに縮小した。

 粗利益率は22.8%で,前年同期の25.9%から減少した。2005年12月31日時点での負債は35億2800万ドル(前期比3500万ドル減),現金は16億6500万ドル(同6億1000万ドル増)だった。

 デジタル製品の売上高は26億7400万ドルで,前年同期の18億5000万ドルに比べて45%の増加。従来製品の売上高は15億1400万ドルで,前年同期の19億500万ドルから21%減少した。

 事業別にみると,Digital & Film Imaging Systemの売上高は25億1300万ドル(前年同期比3%減),Graphic Communications Groupは9億4200万ドル(同141%増),Health Groupは7億ドル(同6%減),その他は4200万ドル(同17%増)だった。

 2005年通期の売上高は142億6800万ドルで,前年の135億1700万ドルに比べて6%増加した。純損失は13億7100万ドル(1株当たり損失は4ドル76セント)で,前年の純利益5億5600万ドル(1株当たり利益は1ドル94)セントから赤字に転落した。なお通期は,デジタル製品の売上高が全体の54%を占め,従来製品を初めて上回った。

 Kodak社は2006年通期の業績見通しについても明らかにした。売上高は前年比2%減~4%増,デジタル製品は同16~22%成長を見込む。

 同社はまた,CFO兼執行バイス・プレジデントのRobert H. Brust氏が2007年1月31日をもって退任することを発表した。Brust氏の退任は契約期間の満了に伴うもので,同社は社内外の候補者を検討し,後継者を選ぶとしている。

◎関連記事
米Kodakの05年第1四半期は1億4200万ドルの赤字,「“デジタル企業”への移行過程で想定内の状況」
米Kodakが商用印刷システムの加Creo買収へ,2006年に7億ドルの増収を期待
米Kodakがデジタル・プリンティングの事業戦略を発表
コダックがチノンを100%子会社化,デジカメ研究/開発センターをチノンに移管
米Xeroxの2005年Q4決算,純利益が前年比18%増
米Adobeが決算発表,増収増益で過去最高の売上高
米HPがプリンタ事業とPC事業を統合,「効率化,製品開発加速,競争力強化が目的」
変ぼうする米Adobe,DTPベンダーから電子文書ベンダーへ

[発表資料へ(その1)]
[発表資料へ(その2)]