米Symantecは米国時間1月31日に,2006会計年度第3四半期(2005年10~12月期)の決算を発表した。会計原則(GAAP)ベース売上高は11億4900万ドルで前年同期の6億9520万ドルから増収。純利益は9100万ドル(1株あたり利益は8セント)で前年同期の1億6460万ドル(同22セント)から減益となった。
米VERITAS Softwareの買収に関連する特別費用などの1億6600万ドルを除いた非GAAPベースの純利益は2億8200万ドル。前年同期から5%の増益となり,1株あたりの利益は26セントとなる。
同期は,10万ドルを越える規模の契約を1134件獲得している。そのうち92件は100万ドル以上の契約だった。
売上高を事業別にみると,データ保護部門が前年同期から16%の伸びをみせ,総売上高の26%を占めた。ストレージ管理部門は前年同期比9%増,企業向けセキュリティ事業は7%増で,売上高シェアはそれぞれ23%と21%だった。サービス部門は前年同期から38%の増収。総売上高の4%だった。消費者向け事業は10%の減収となり,シェアは26%だった。
同期は,米国外における売上高が前年同期比で8%増加し,総売上高の49%を占めた。米大陸は2%の増収で総売上高の55%。EMEA(欧州,中東,アフリカ)は8%の増収でシェアは32%だった。日本を含むアジア太平洋地域は11%の増収でシェアが11%だった。
また同社は,2006会計年度第4四半期(2006年1~3月期)の業績として売上高は11億9000万~12億2000万ドルの範囲,GAAPベースの1株あたり利益は10セントを見込んでいる。2006会計年度通期の見通しについては,売上高が40億9000万~41億2000万ドル,GAAPベースの1株あたり利益を24セントとした。
同社2007会計年度(2006年4月~2007年3月)の業績予測は,売上高として53億5000万~55億5000万ドルの範囲,1株あたりの利益は59セントを見込む。
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