PR

 Power Architecture技術ベースのプロセサやシステムに関するオープン標準組織Power.orgは,新たに米Freescale Semiconductorが設立メンバーに加わったことを米国時間2月6日に発表した。Freescale社は,低コストで大量生産される家電から企業/産業向けシステムでシームレスに利用できる互換性のあるインストラクション・セット・アーキテクチャの開発に取り組む。

 米IBMは同日,Power.org内においてFreescale社と他のメンバーとともに,Power Architectureインストラクション・セットの開発を促進する組織「Power Architecture Advisory Council(PAAC)」を設立する計画を明らかにしている。

 同組織では,家電,産業,車載,企業向けシステムや通信,スパコンを含め,Power Architecture技術を次世代の製品向けに拡張することを目的として協調する。共通のインストラクション・セット・アーキテクチャの開発,ロードマップの管理,Power Architecture技術の調整などを行なう。

 Freescale社Networking and Computing Systems部門上級副社長のDavid Perkins氏は,「多数のメンバー間で協調と調整を行なうことにより,同アーキテクチャが拡張され,ホーム・ネットワーキングやエンターテインメント機器といった急成長の家電市場に向けた革新が促進されるだろう」とコメントしている。

 Power.orgには,これまでに約41の企業/組織と1万の開発者が参加している。

◎関連記事
中国情報産業部と米Freescale,Linux製品の評価システムを開発する研究所設立へ
米IBMなど15社,Power Architectureのオープン標準組織「Power.org」を設立
Power Architecture関連組織Power.orgに新メンバー11社/組織が加入
米IBM,プロセサ・コア「PowerPC 405」の技術情報を研究者に無償公開

発表資料へ