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 世界規模のWi-Fiホットスポット・ネットワーク構築を目指すスペインの新興企業FONは,米eBay傘下のSkypeや米Googleから合計1800万ユーロ(約2160万ドル)の資金を調達した。同社責任者のMartin Varsavsky氏が現地時間2月5日に公式ブログで明らかにしたもの。

 上記2社のほか,ベンチャ・キャピタルのSequoia Capital社とIndex Ventures社も同社に出資する。

 FON社の構想は,ユーザーが設置する無線接続アンテナやルーターによって大規模な無償のWi-Fiローミング環境を構築しようというもの。FONネットワークのコミュニティに参加するメンバー「Foneros」に,FON社の提供するソフトウエアをルーターにインストールするか,インストール済みのルーターを購入して設置してもらう。Fonerosが地域ISPとの契約で利用しているWi-Fi信号をメンバー間で共有することで,どこでも無線ブロードバンド・インターネットを楽しむことが可能になる。

 「初期段階では,Fonerosの無線接続ポイントが少ないためFONに参加する明確なメリットはないが,メンバーが増えればホットスポットも拡大し,世界的な統合高速無線アクセスが実現する」(Varsavsky氏)

 FON社は設立後わずか90日だが,すでに3000人以上のFonerosが登録しており,2006年の目標数の10%を達成した。同社は4年間で世界に100万ホットスポット開設を目指すとしている。

 また同社は,FONネットワーク拡大に向けて,米SpeakeasyおよびスウェーデンのGlocalnetと提携を結んだことも明らかにした。

 なお,FONネットワークに異論を唱えるISPに対してVarsavsky氏は,「FONは無料のWi-Fiプラットフォームではない。利用料を支払っているユーザー間の無料Wi-Fiローミングだ」と説明している。

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[FON社のブログ記事]