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 米Microsoftがスペインのバルセロナで開催中の3GSM World Congress 2006で現地時間2月14日に,モバイル機器向け製品およびサービスの拡充計画などを発表した。モバイル機器用のインスタント・メッセージング(IM)クライアント「Microsoft Office Communicator Mobile」やオンライン・サービス「Windows Live for Mobile」のほか,英Virgin Mobileと英British Telecom(BT)によるモバイル機器向けテレビ/ラジオ・サービスへの協力,「Windows Vista」のモバイル機器とのデータ同期機能「Windows Mobile Device Center」を紹介している。

 Office Communicator Mobileは,企業向けIMサーバー「Office Live Communications Server(LCS)2005」のクライアント・ソフトウエア。これまでパソコンだけに対応していたLCS 2005の機能が,モバイル機器でも利用可能となる。暗号化されたIM通信に加え,プレゼンス,VoIPによる通話といった機能を備える。LCSのユーザーに対し,60日以内にダウンロード提供を開始する予定。

 Virgin Mobile社とBT社のモバイル機器向けテレビ・サービスは,「Windows Media」技術を採用しており,「Windows Mobile」対応スマートフォンで利用できる。BT社のデジタル・テレビ/ラジオ・サービス「BT Movio」を使い,通信事業者であるVirgin Mobile社が番組を配信する。Virgin Mobile社は2006年終わりごろサービスを始める。対応スマートフォンは台湾のHTCが提供する。

 Windows Live for Mobileは,「Windows Live」の各種サービスをモバイル機器向けに提供するもの。メール・サービス「Windows Live Mail for Mobile」のほか,先ごろ買収したフランスMotionBridgeのモバイル機器向け検索技術をベースとした検索サービス「Windows Live Mobile Search」,IMサービスも用意する。同検索サービスは,地域検索機能も備える。

 Windows Live Mail for MobileとWindows Live Mobile Searchは,現在ベータ版がオーストラリア,ブラジル,カナダ,中国,フランス,ドイツ,イタリア,日本,スペイン,英国,米国などで利用できる。地域検索機能のベータ版は米国で利用可能となっており,2月15日に英国で提供を開始した。

 Microsoft社は,Windows OSの次版Windows Vistaに搭載するモバイル機器向けデータ同期機能Windows Mobile Device Centerについて,デモンストレーションを行った。このデータ同期機能は同OSに搭載される新機能「Windows Vista Sync Center」をベースとしており,Windows Mobile対応モバイル機器とパソコンのあいだで各種データ,アドレス帳,画像,音楽などを同期できる。

 またMicrosoft社は,フランスのBouygues Telecomが「iモード」上で利用可能な「MSN Hotmail」サービスの提供を計画していると発表した。Bouygues社は3カ月前にiモード上で「MSN Messenger」サービスを開始し,すでに4万5000人以上のユーザーを得ているという。

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[発表資料(概要)]
[発表資料(Microsoft Office Communicator Mobile)]