米IBMは,情報管理ソフトウエアの開発体制などを強化するため,今後3年間で合計10億ドルの資金を投入する。IBM社が米国時間2月16日に明らかにしたもの。これにともない,全世界で現在1万5000人いるコンサルタントの数を,3年かけて65%増員する。
この体制強化計画について,同社は「当社のソフトウエアとコンサルティング能力を結集する全社体制の取り組みを進める」と述べる。「情報管理ソフトウエア市場は年平均18%のペースで成長し,2009年には690億ドルに達するだろう。市場拡大の要因としては,国際化,買収/合併,法令順守など企業の直面する新たな困難の集中が挙げられる。この市場でビジネス・チャンスをつかむため,ソフトウエアとコンサルティングの連携を図る」(同社)
同社は情報管理市場向けの新しいソリューション6製品とソフトウエア「IBM WebSphere Information Server」を紹介した。IBM WebSphere Information Serverはサービス指向アーキテクチャ(SOA)ベースの製品で,現在ベータ版を提供している。正式版は2006年第2四半期に利用可能とする予定。
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