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 米Jupitermediaの一部門であるJupiterResearchは,IPテレビ(IPTV)に関して調査した結果を米国時間2月22日に発表した。それによれば,消費者の52%は同じチャネルをより安い料金で視聴できるならば,有料TVサービスを乗り換えたいと考えていることが明らかになった。

 プロバイダ乗り換えの動機となり得る要因として2番目に多かったのは,メニューから受信チャンネルを選択できるアラカルト型オプションの提供で46%が興味を示している。高精細テレビ番組に興味を示した消費者は6%にとどまり,VoD(ビデオ・オン・デマンド)サービスの選択肢の広さに興味を示したのは3%だけだった。

 同社ディレクタのJoseph Laszlo氏は,「IPTVの可能性が取りざたされている中で,消費者はテレビ・サービスに何を求めるかを冷静に考えている」と指摘している。有料TVサービスの加入者の66%は現行のサービスに満足しており,プロバイダの乗り換えを促進するためには,競争的な価格,チャンネルの選択肢,その他の明確な利点を提示する必要があるという。

 「IPTVインフラを介したアラカルト型のチャンネル選択は非常に好まれているが,投資対効果的には疑問が残る。このため,メディア企業はこのようなサービス・プランの提供に異議を唱える可能性が高い。この人気に対応するために,本当のアラカルト型とはいえないがIPTVサービスはより広い選択肢を用意すべきだ」(同氏)。

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