PR

 米Cisco Systemsは米国時間2月27日,セットトップ・ボックス(STB)などを手がける米Scientific-Atlantaの買収手続きが完了したことを発表した。両社は昨年11月18日,Cisco社がScientific-Atlanta社を約69億ドルで買収することで,最終合意に達していた。

 Cisco社は「今回の買収により,当社はキャリア・ネットワークやデジタル・ホーム向けに,データ,音声,ビデオ,さらにモビリティを兼ね備えた,エンド・ツー・エンドの製品を提供できるようになる」としている。

 Cisco社は,Scientific-Atlanta社の株式1株につき43ドルを現金で支払った。買収総額は約70億ドルに上る。「今回の取引が2006会計年度の利益(非GAAPベース)に与える影響はなく,2007会計年度の利益はわずかに増加する見込み」(同社)。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Cisco社は,シニア・バイス・プレジデントのMike Volpi氏率いるRouting and Service Provider Technology Groupで,Scientific-Atlanta社の製品を扱う予定。Scientific-Atlanta社は全米第2位のSTBメーカーだが海外での知名度が低く,Cisco社は今後,欧州やアジアへの展開を目指すとしている。

◎関連記事
米Cisco,STBメーカーの米Scientific-Atlantaを約69億ドルで買収
米Cisco,家電向けネットワーク技術のデンマークKiSSを買収
米Cisco Systems,VoIP技術の米Sipuraを約6800万ドルで買収
米Disneyから独立したオンデマンド映画配信ベンチャ,米Intelや米Ciscoが出資
「米消費者のメディア利用手段に変化,オンデマンド化が進む」,米調査
「米国家庭の家電購入額は年間平均1250ドル以上,デジタルへの移行が追い風」,業界団体の調査
米Microsoftと米CableLabs,デジタルCATV対応Windows Media Center PCに向け合意
「業界各社から当社IPTVプラットフォーム対応の新製品」,米Microsoft

[発表資料へ]