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 英ABI Researchは,スマートフォン市場に関する今後の展望について調査した結果を米国時間2月28日に発表した。それによれば,これまでは価格が高くサイズも大きめなスマートフォンは,高度なデータ・サービス向けのものでありニッチ市場に限定されていた。しかし,2006年における世界市場では出荷台数が2倍以上になるという。

 同社は,同年1億2300万台のスマートフォンが出荷されると見込んでいる。これは,同年出荷が予測される携帯電話のほぼ15%に相当する。

 スマートフォンの成長をけん引する要因として,同社は電子メールやインスタント・メッセージングといったデータ通信アプリケーションの需要の高まり,第3世代(3G)による高速化を挙げている。また,販売台数の増加により価格低下が進む中で,モデルの選択肢が急増していることも要因となっている。2005年に提供されたモデル数は2004年より39%多かった。

 その他にも,小型化やWi-Fi対応も成長の要因になっているという。小型化により,より多くの機能を提供しながらも消費電力が減り,バッテリ寿命が延びているという。同社は,2010年までに4分の1のモデルでWi-Fi機能を搭載するようになると予測している。

 搭載されるOSに関しては,米PalmSourceの「Palm OS」が停滞する中で,米Motorola,韓国Samsung,NEC,Panasonicといった業界大手においてLinuxの人気が高まっているという。同社シニア・アナリストのPhilip Solis氏は「米Microsoftの『Windows Mobile』もシェアを広めつつある。同市場で優位に立つ英Symbianの『Symbian OS』は,大口の取り引きに対してライセンス使用料を半額にすることで競合会社を払いのけようとしている」と述べている。

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