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 ドメイン名やIPアドレスの管理を行っている非営利組織Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)の理事会は,米国時間2月28日にトップ・レベル・ドメイン(TLD)「.com」のレジストリ業者である米VeriSignとの契約内容を承認した。

 ICANNの理事会は,賛成9,反対5,棄権1でVeriSign社とのレジストリ契約の内容を認めた。なお米メディア(CNET News.com)は,これによりVeriSign社はレジストリ契約が切れる2012年までの任意の4年で,ドメイン名管理費用を前年に比べて7%値上げできることになったと報じている。現在.comドメインは4810万件あり,VeriSign社の徴収する管理費用は1ドメイン当たり6ドルという。ただしこの契約が有効になるには,米商務省の承認を得る必要がある。

 VeriSign社は,.comドメインを担当するレジストリ。インターネットにおいて,レジストラの登録したドメイン情報をデータベース化してDNSサーバーを運用している。VeriSign社とICANNは,これまで.comドメインの管理業務について対立していた。

 これは,VeriSign社が2003年に実施した「Site Finder」に端を発する。同サービスは,実在しないURLをユーザーが入力すると,自動的にVeriSign社の検索ページに誘導(リダイレクト)するものだった。ところが,スパム遮断機能などに影響を与えるとしてネットワーク運営者の反発を浴び,ICANNの停止要請を受けて打ち切られた。VeriSign社は2004年に,「ICANNがドメイン名の取り締まり機関になることを不当に試みた」として訴訟を起こしている(関連記事)。

 VeriSign社とICANNは2005年10月に和解し,.comのレジストリ契約を2012年まで延長していた(関連記事)。

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