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「2005年Q4の世界ストレージ・ソフト市場は11.2%増収,9期連続の2ケタ成長」,米調査

 米IDCは米国時間3月13日,2006年第4四半期の世界ストレージ・ソフトウエア市場に関する調査結果を発表した。それによると,同市場の売上高は24億ドルで,前年同期と比べて11.2%の増収となった。これで,9期連続の2ケタ成長となる。通期の売上高は89億ドル。前年から12.6%の増収となった。

 同社Storage Software部門リサーチ・マネージャのRhoda Phillips氏は「同市場,特に複製およびバックアップ,バックアップとアーカイビング部門は引き続き安定した成長をみせている。これは,ますます複雑化するIT環境において顧客のデータ保護に対する要求の高まりが要因となっている」と説明している。

 カテゴリ別にみると,第4四半期は,ストレージ複製ソフトウエア市場の売上高が前年比21.7%増でもっとも伸びた。ただし,市場規模がもっとも大きかったのは,バックアップおよびアーカイブ・ソフトウエア,ならびにストレージ・リソース管理ソフトウエアで,それぞれが市場シェアの3分の1を占めている。

 ベンダー別では,米EMCが売上高ベースのシェア29.2%で首位を獲得した。第2位はシェア19.7%の米Symantec。第3位は前年から売上高を32.6%伸ばした米IBMで,シェアは11.5%だった。米Network Applianceと米Hewlett-Packard(HP)の売上高シェアはそれぞれ6.7%と6.5%で4位と5位に入った。トップ5企業の中で成長が著しかったのは,Network Appliance社とHP社。前年同期と比べてそれぞれ41.3%と32.6%の増収となった。

■2005年第4四半期における世界ストレージ・ソフト市場のベンダー別売上高
(単位:100万ドル)
出典:IDC

 通期では,売上高ベースのシェアが29.7%のEMC社が引き続き首位を獲得。2位には20.3%のSymantec社,3位はIBM社が10.5%で続いた。通期でもNetwork Appliance社とHP社がそれぞれ6.6%と6.5%でトップ5に入った。トップ5のうち最も急速に成長したのはNetwork Appliance社とIBM社で,それぞれ前年から45.4%と26.8%の増収となった。

■ 2005年通期おける世界ストレージ・ソフト市場のベンダー別売上高

出典:IDC

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